ノーコード×脱エクセルで業務効率が大幅アップ!
参考情報をまとめて解説
長らくオフィスソフトの筆頭となってきたエクセルですが、情報共有の手段が限られ、最近の業務状況に合わなくなってきているという課題を抱える企業も増えてきました。そこで注目されているのがノーコード×脱エクセルの考え方です。エクセルの作業をアプリ化することで属人化を防止し、スムーズな情報共有が可能となります。
今回はノーコード×脱エクセルについて、解決できる課題やメリットなど参考になる情報をお伝えします。
脱エクセルと言われるようになった背景
オフィスソフトの草分け的存在であるエクセルですが、シート・ブックで構成されるファイル形式や、汎用性を高めるために搭載されたさまざまな機能がかえってネックとなり、課題となることもしばしばです。
脱エクセルの背景となる課題には、以下のようなものが挙げられます。
・データがたまってくるとファイルが重くなり、開くのに時間がかかる
・どのファイルが最新か分からない
・誰でも様式を変更できるため、統一したフォーマットで運用しにくい
・手作業での入力やデータ集計に手間がかかる
・MSオフィス以外のシステムやツールとの連携がしにくい
・ローカルで処理・保存できるため属人化しやすい
・情報共有がしにくくワークフローが分断される
エクセルは個人のみで使う分には便利な面も多いですが、以上のようなことが理由で複数人での作業に向かないのがデメリットです。
ルールの統一がしにくく、個々のスキルに任せられることで業務が属人化しやすいという点も課題となります。
脱エクセルについて詳しくは、「なぜ脱エクセルが必要か?実施のメリットとステップ、効率化ツールを紹介」もご覧ください。
業務DXの要としての「ノーコード」「脱エクセル」
脱エクセルに関してノーコードが注目される背景、実際の利用法について解説します。
「ノーコード」が脱エクセルに有効な理由
ノーコードとは、プログラミングをせずにシステム構築ができる手法です。
一般的にアプリやソフトの開発には、プログラム知識が必要となります。
ノーコードでは、開発に関わる一連の流れを自動化し、簡単なボタン操作のみで作業を進められるように設計されています。難解なプログラミング言語を学習する必要がなく、知識のある人材に頼らなくても直感的にプログラムを組めるのが大きな特徴です。
ただし、ノーコード開発は大掛かりで複雑なシステム開発には向きません。
オフィス業務の現場において一般的にシステム化の対象とならないような、細かい業務を実行するのに適しています。
そうした意味でノーコードには、自社向けに画面や作業手順を容易にカスタマイズできるといった気軽さがあります。
ノーコードを活用することで、エクセルによる集計、メール添付によるファイル送付などの手間をひとつの画面で回すような仕組みを作ることもでき、業務効率の向上に寄与し、業務DXの推進につながります。
ノーコードを脱エクセルに活用する方法
ノーコードを脱エクセルに活用する方法としては、主に以下の2つがあります。
ノーコードでエクセルで行う作業をアプリ化する
作業の一部をシステム化することで、複雑な操作をせずに必要な作業や表示を可能とします。
例えば、入力されたデータが集計作業なしで自動的に必要なデータとしてまとまるようにしておけば、データを流し込むだけで即時結果を参照できます。
入力ミスがエラー表示されるようにすれば、人手による入力作業が必要な場合でも、その場でミスの解決が可能です。
エクセルでは難しかった、最新データが常に反映される、履歴が確認できるなどの機能も、ノーコードで付加することができます。
大容量のデータを扱う場合にも、信頼性・操作性が向上して、業務が楽に行えるようになります。
ノーコードでエクセルに代わるデータベースを作る
ノーコードで、オンライン上にデータベースを構築することも可能です。
複数の集計ファイルを一元管理できるようになり、複数個所からの同時作業が可能となります。履歴参照の機能も搭載でき、作業状況が可視化します。
アプリ同士のリンクによって、幅広い参照を可能とすることもできます。関連するデータを統合的に管理できるため、検索性が向上。求めるデータを瞬時に活用することができるようになり、時間のロスが軽減されます。
脱Excelについてのおすすめ資料
AppSuiteで脱Excelガイドブック
台帳管理ファイルの散在と属人化、データの集計に時間がかかる…Excelならではの業務課題を「ノーコード」で解決するためのガイドブックです。
ノーコードで脱エクセルを進めるメリット
ノーコードで脱エクセルを進めることで、以下のようなメリットが期待できます。
システム開発を行うIT専門人材を必要としない:
プログラミングスキルを持つメンバーがいなくても、アプリ開発が可能。
自社に合わせたアプリ開発ができる:
エクセルで行う頻度の高い作業を自動化するといった、業務に合わせた開発を自由に行える。
複数人での作業がしやすくなる:
アプリ化することで、情報の共有が容易になり、共同作業がしやすくなる。
セキュリティに配慮した環境でデータの保管ができる:
入力チェック、データのアクセス権限付与など、不正な操作の防止ができる。
プロセスの可視化ができる:
作業を誤った場合などには、履歴をもとにさかのぼって修正が可能となる。
ユーザー個々のルールを排除し、属人化を回避:
ユーザーは統一した画面を使い、標準化された処理で効率的に業務を行える。
ノーコードで脱エクセルを進めた事例紹介
ノーコード業務アプリ作成ツール「AppSuite」で脱エクセルに成功した事例を紹介します。
社内に残された膨大なエクセルデータを有用化する新たな試み
リリカラ株式会社様
導入前の課題
同社は創業1907(明治40)年創業のインテリア製品の製造および卸売業の老舗企業。オフィス、ホテル、公共施設や個人住宅のインテリアなど、トータルプロデュース事業を展開しています。
社内には、部門や個人ごとに営業・商品に関する多くのエクセルデータが蓄積。貴重な営業記録や商品データの活用が課題となっていました。
導入後の効果
膨大なデータから有用なものを段階的にAppSuiteへ移行、集積している過程ではありますが、商品の品切れの傾向をつかみ、事前予測して販売機会の損失を防ぐためのデータベースなどがすでに運用開始となっています。どのような商品がどのような時期に品切れを起こしているのかを仕入部門が把握するのに活用しており、具体的な仕入れ計画に役立てられています。
リリカラ株式会社様の導入事例を見る
受発注管理の細かな社内要望も、運用しながらノーコードで改善・解決
株式会社ジェイエスピー様
導入前の課題
2022年に42周年を迎える同社。時代に先がけ業務システム開発、エンジニアリングサービス、ミドルウェア導入やインフラ構築サポートなどを行い、通信、研究開発、金融などのITニーズに応えてきたソフトウェア開発会社です。社員数が増え、業務も拡大したことで、それまで表計算ソフトで行っていた売り上げ管理の非効率な部分が表面化しました。ERPパッケージなどの導入も検討しましたが、想定外のコストや導入・運用の手間がかかることが判明し、より現実的で実現性の高い手法を探っていました。
導入後の成果
課題を解決するためAppSuiteを導入。特に発行数が多い協力会社やパートナー企業との発注や請求のやりとりについて、一元管理化を実施。特定の課題に対してノーコードで設定ができ、運用しながら項目を現状に合わせ改善、利用上の課題を解決できるため、現実に即したアプリ開発ができています。
パートナー企業は、企業規模も多様で社数も多く、これまでは専任の契約社員に事務作業を依頼するなど、相応の工数が必要でした。導入後は、マンパワーの抑制や誤発注の防止など実務面でも多大なメリットがあり、加えて、どのお客様のどのような案件でパーナー企業への業務依頼や発注をしたか集計もしやすくなり、データの可視化が実現しました。
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「残業をなくしたい!」から始まったアプリ開発
株式会社イワサ・アンド・エムズ様
導入前の課題
同社では東京スカイツリーや六本木ヒルズなどの新築塗装・内装工事からマンションなどの大規模修繕工事の現場まで、さまざまな場所で修繕・塗装などの事業を展開。
導入前、数十の工事現場から進捗などの報告をまとめる社員には、過大な負担が発生していました。すべての報告が時間どおりに不備なく提出されることが少なく、紙で提出される報告をエクセルでまとめるため、残業数が増加していたのです。
導入後の成果
AppSuiteを導入後具体的な数値は得られていないものの、残業が減ったこと、ペーパーレスが進んだこと、社員一人ひとりの声が社内に響くようになったことなど、目に見える成果が得られるようになりました。
本社への報告用アプリを搭載したモバイルによって、現場にいながら報告することができ、さらに同時に多くの人が編集作業に入れるため、報告が完了した時点でデータにまとめられます。工数と時間の軽減が、社員の残業時間削減につながっています。
株式会社イワサ・アンド・エムズ様の導入事例を見る
ノーコード、AppSuiteについてのおすすめ資料
AppSuiteまるわかりガイドブック
「AppSuiteって何ができるの」といった基本から、ご利用シーンのイメージ、よくいただく質問集まで、AppSuiteをわかりやすく解説した資料です。
ノーコード×脱エクセルで自社業務に合わせたアプリを実現
エクセルがここまで普及したのは、各社の各業務でさまざまに使えるという利便性があったからです。しかし、そのために業務の属人化を招くというリスクもありました。脱エクセルを進めるためには、情報共有が容易で、業務の属人化を防ぎつつ、エクセル同様に柔軟に自社の業務内容を満たせるツールが必要となります。ノーコード開発ができるツールであれば、技術者の手を借りずに、現場が求めるアプリ開発が可能です。
desknet's NEOは多彩な機能を搭載したオフィス業務円滑化のためのグループウェアです。ノーコード業務アプリ作成ツール「AppSuite」はグループウェアの一機能として活用でき、脱エクセルの実現により業務効率を飛躍的に高めます。エクセルで実施する主な機能の多くを搭載し、エクセルでは難しい、業務の見える化・見せる化やプロセスの可視化、柔軟なアクセス権限の付与などが可能となります。移行がスムーズにでき、脱エクセルの実現に役立つAppSuiteは新しいオフィスの標準となるでしょう。
ノーコード開発がプラスできるグループウェアをお探しの際は、ぜひご検討ください。
ノーコードツールについてのおすすめ資料
ノーコードで脱エクセル・業務効率化を実現。AppSuiteユーザー事例集
ユーザー様がAppSuiteをどのように活用しているのかを取材したレポートシリーズ。 ノーコードで脱エクセル・業務効率化を実現したお客様の事例を紹介資料です。
更新日:
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