会議の意味と目的とは?
無駄な会議を有意義なものに変える7つのコツ

会議はチームや組織が集まり、意思決定や情報共有を行う場です。しかし、明確な目的や進め方を決めないまま行われると、時間と労力ばかりがかかり成果に結びつかない“無駄な会議”になることも少なくありません。

本記事では、会議の意味や目的を改めて整理し、ありがちな“無駄な会議”の特徴やそれを回避するためのポイントを紹介します。7つのコツを取り入れることで、会議の質を向上させ、有意義な場に変える方法を探っていきましょう。

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会議の意味

会議は何のために行うのか、まずはその意味を再確認しましょう。

会議の意味

会議は案件や課題について話し合い、合意形成やアイデア創出を行うための場です。チームメンバーや関係部署が一堂に会し、それぞれの知識や経験を持ち寄ることで、個々の仕事だけでは得られない相乗効果を期待できます。

また、会議は参加者同士が同じ方向性を共有する機会でもあります。話し合うテーマや目的を明確にすることで、業務全体をより円滑に進めることができるでしょう。

ただし、会議そのものが目的化してしまうと、貴重なリソースが浪費されがちです。時間とコストを有効活用し、合意形成と情報共有を効率的に進めることが、会議本来の意味といえます。

会議の目的

会議には大きく分けて4つの目的があります。ここではそれぞれの目的を解説します。

目的を知ることで会議の意義が明確になり、参加者全員が意識を合わせやすくなります。情報共有や意思決定にフォーカスするのか、それともアイデア出しや問題解決を優先するのか。目的によって最適な進め方や参加メンバーは変わるため、開始前にしっかりと整理しましょう。

次に挙げる4つの目的を意識することで、会議を有意義な場へと導きやすくなります。それぞれの特徴を踏まえて、適切な議題設定や進行を行いましょう。

1.情報共有を行う

情報共有は、各メンバーが必要とする重要なデータや進捗状況を全体に伝えることが目的です。特に複数の部署やチームが動いている案件では、現状が正確に把握されていないと不要な重複作業やコミュニケーションミスが発生しやすくなります。

会議の場で最新の情報を共有することで、共通認識を持った上で次のアクションに移りやすくなります。資料を事前に準備し、事前配布することで会議当日の理解度を高めることが効果的です。

また、情報共有は一方的な報告だけでなく、参加者からの補足や質疑応答を通じて多角的な視点を得る機会でもあります。互いの情報をアップデートし合うことで、チーム全体の効率を向上させましょう。

2.進捗報告を行う

進捗報告は、各プロジェクトの状況や課題を早期に把握するうえで重要です。開発・運営などの複数のプロセスが絡むケースでは、どの段階でどんな問題が起きているのかを把握することで、先手を打って対応策を考えられます。

このタイミングで課題を共有できれば、大きな手戻りも防ぎやすくなります。他のメンバーが解決策を提示したり、サポートを申し出たりと、連携を強化するきっかけにもなります。

また、進捗状況を聞くだけの消極的な会議にしないために、進捗報告と同時に「今後どうするか」という次のステップを明確にすることが大切です。

3.意思決定を行う

会議の大きな役割のひとつが意思決定です。複数の案がある場合、議論や投票を通じて最適な選択肢を絞り込む場として機能します。意思決定に必要な権限を持つメンバーが参加することで、結論を迅速に出しやすくなります。

ただし、意思決定に向けた資料やデータが不足していると、結論に時間がかかりがちです。意思決定の質は事前準備でほぼ決まるといっても過言ではありません。

合意形成をスムーズに行うためには、議論を整理するファシリテーターの存在も重要です。論点を明確にし、各参加者の意見を公平に引き出していくことで、より納得感のある意思決定を目指しましょう。

4.アイデア出しや意見交換を行う

新しいアイデアや解決策を検討する場としての会議は、自由な発想が生まれやすい環境づくりが大切です。ブレインストーミングの要素を取り入れると、さまざまな角度から意見が出てきやすくなります。

この目的の場合、アイデアの量と質を高めるために発言の制限を少なくし、否定や批判を控える風土をつくることがポイントです。意見を取りまとめる進行役を明確に決めておくと、会議が散漫になりにくくなります。

アイデア出しで終わらず、次の段階への行動計画や狙い、モックアップ作成などに進めるかどうかも重要です。具体的な行動につながるアイデア出しを意識しましょう。

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無駄な会議が開かれる理由

無駄な会議が開かれる理由

本来の目的がわからないまま、ただ集まっているだけになってしまう理由を考えてみましょう。ここでは、無駄と感じられる会議を生み出す3つの典型的な理由を説明します。意図せず会議が惰性的に行われていないか、振り返るきっかけにしてください。

会議が形骸化している

定例会議や報告会議の場合、議題が特になくても必ず開催するというルールになりがちです。これでは参加者が「会議に参加することに意味があるのか?」と疑問を抱えながら出席することになり、成果も出ません。

定例会議であっても、必要に応じて内容をカスタマイズしたり、開催の要否を見直したりすることが重要です。参加メンバーに目的とアジェンダを明示し、集まる意義を再点検しましょう。

無駄な会議だと思っていても言い出せない

会議の意義を疑問に感じても、権限のある上司や先輩が主催していると声を上げにくいのが実情です。結果的に「参加しないと評価が下がるかもしれない」と考え、形式的に出席しているケースが散見されます。

本質的に必要かどうかをチーム全体で議論できる雰囲気が整備されていれば、不要な会議を減らすきっかけになります。メンバーが“無駄”を指摘しやすい風土づくりも組織にとって大切な課題です。

無駄な会議の特徴

時間が延びる

無駄と感じられる会議には、いくつかの共通する特徴があります。次に挙げる4つのポイントに当てはまる場合は、会議の在り方を見直すサインといえるでしょう。思い当たる点があれば、改善策を検討してみてください。

1.会議の目的がない

会議の目的が決まっていないと、テーマがあちこちに飛び、結局何も決まらないまま散会してしまいます。参加者も発言の優先順位が分からないため、意見交換が深まらず、時間を浪費しがちです。

議題設定の甘さはそのまま会議の質に直結します。実施前に「何を達成したい会議なのか」を明確にし、参加者に共有しておくことで、議論の方向性をコントロールしやすくなります。

2.会議で意思決定できない

必要な権限を持つ意思決定者が不在の場合、議論はできても最終結論が出ない場合が多いです。結果として、別の場所や時間で再び話し合うことになり、二度手間、三度手間が発生します。

意思決定を行う予定がある場合は、必ず決裁権を持つメンバーやキーパーソンを招集するようにしましょう。誰がどの範囲まで決定できるのかを明確にするだけで、エスカレーションの手間も減らすことができます。

3.時間が延びる

議題が明確ではなかったり、話が脱線すると、会議の時間が延びがちです。話したかったトピックが整理されないまま進むため、結論なく時間だけが過ぎるケースも珍しくありません。

あらかじめ議題ごとの時間配分を決めておき、進行役が適切にアラートをかけることで、時間の浪費を防止できます。時間を制限することで、参加者の集中力が高まり、建設的な意見も得やすくなります。

4.参加者が多い

会議には関係者全員を呼んだほうがよいと思われがちですが、必要のない人まで参加してしまうと意見をまとめにくくなります。関心や知識に差があるメンバーが多いほど、発言のバランスも崩れてしまいがちです。

最低限必要なメンバーだけを厳選し、他の関係者には議事録などで共有する方法も検討しましょう。参加する人を絞ることで、意思疎通もスムーズに行えるようになります。

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無駄な会議を変えるための7つのコツ

無駄な会議にしないための7つのコツ

会議をより有意義にするための具体的なポイントを7つ紹介します。

無駄と感じられる会議を避けるためには、事前に議題を固めるだけでなく、当日のファシリテーションや終了後のフォローアップまでトータルで設計する必要があります。ここでは、すぐに取り組める実践的なコツをまとめました。

特に時間管理は軽視されがちですが、ダラダラと議論を続ける会議ほど生産性を下げる要因はありません。限られたリソースの中で最大の効果を発揮するために、ポイントを押さえて進めましょう。

それぞれのコツを組み合わせることで、短時間でも結論にたどり着きやすい会議運営が可能になります。ぜひ、今の会議体制を見直すきっかけにしてください。

1.あらかじめ目的とアジェンダを共有する

会議において何を話し合うのか、どんな結論を期待しているのかを明示しておくと、参加者が準備しやすくなります。事前に資料を配布すると、当日の議論がスムーズに進むでしょう。

アジェンダを共有することで、会話の脱線を防ぎ、時間内に結論を得る確率が高まります。必ずゴールを設定し、その方向に向かってプロセスを組み立てましょう。

2.参加人数を少なくする

大人数で会議を行うと発言のバランスが崩れやすく、1人当たりの発言時間も少なくなりがちです。必要最小限のメンバーで開催することで、密度の高い話し合いが実現できます。

どうしても全員の意見が必要な場合は、まず少人数で骨子を固めてから大人数で確認する二段階方式にするなど、工夫してみてください。

3.ファシリテーターとリーダーを指名する

議論をまとめる立場のファシリテーターと、最終的に決定を下すリーダーは、役割を明確に分けるのが理想的です。どちらの役割も不在だと、会議が散漫になってしまう原因になります。

ファシリテーターは議論を整理し、参加者全員の意見を引き出します。リーダーは最終決定の責任を持ち、議論で得られた材料から方向性を示します。この二つの役割をうまく連携させることが、意思決定のスピードアップにつながります。

4.議題ごとの時間を設定する

会議開始から終了までの時間を決め、議題ごとの配分もあらかじめ設定しておくと、無駄な引き延ばしを防止できます。特に意思決定が多い会議では、議題別にタイマーを使用するなど、メリハリをつける工夫が重要です。

時間の制約を意識することで、参加者も手短に要点を伝えるようになります。時間内で結論が出ない場合は、追って別途検討するかどうかを明確に決めるとよいでしょう。

5.最後に全体で決定事項を確認する

会議終盤に少しでも時間を確保して、決定事項や持ち帰りの宿題を振り返ります。これを怠ると「結局何が決まったんだっけ?」と後日混乱する原因になります。

参加者全員が合意できるかどうかを再確認し、本当にやるべきアクションが明確かをチェックしましょう。意識のズレを解消するためにも重要なステップです。

6.議事録を共有する

会議終了後は、議論の概要や決定事項を分かりやすくまとめ、参加者や関係者に共有します。紙ベースでもいいですが、オンラインツールを使うと後から検索・参照しやすく便利です。

不参加メンバーも議事録を読むことで、会議の内容や意思決定を把握できます。責任範囲を超えた部分にも有益な情報が含まれるため、チーム全体の連携も深まるでしょう。

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7.ウェブ会議などのツールも活用する

テレワークの普及に伴い、場所や時間の制約を超えて会議を行うニーズが高まっています。ウェブ会議システムやチャットツールを活用することで、移動時間の削減や資料共有の効率化が期待できます。

オンラインでも会議の進行に差はありませんが、通信環境やマイク、カメラなどの準備はしっかり行いましょう。事前にルールを設定することで、スムーズに意見交換が進みます。

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まとめ:準備や意識づけが会議を有意義にする

会議の効果を高めるには事前準備と参加者の意識づけが重要です。

事前のアジェンダ設定や資料準備はもちろん、各参加者が「今回の会議は何を得たいのか」を意識することが大切です。そうした意図がないまま参加すると、ただ集合して話を聞いているだけになりかねません。

実際に上手くいったケースを見ると、議論の方向性を共有し、結果をきちんと次のアクションへつなげるステップが必ず組み込まれています。特にICTツールによる迅速な情報のやり取りは、会議そのものを短縮し、質を高める鍵となっています。

会議をただの情報伝達の場に留めず、有意義なアイデアや決定を導く場に進化させましょう。そのためには、準備と意識づけを怠らず、常に会議の目的と成果を明確化することがポイントです。

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