例えば、1つの申請書(書式)で以下のように金額の入力内容によって経路を分岐させたい場合、
———————————————————————
1万円未満…各所属課長のみ
1万円以上…各所属課長→各所属部長
5万円以上…各所属課長→各所属部長→専務→社長
———————————————————————
上記のように入力した内容によって分岐させたり、
自身が所属している上長に申請書を送信するようにするには、
申請経路の設定にて、「分岐条件」と「所属組織階層」の部品を使用します。
所属組織階層の部品を使用するには、まずは組織管理にて組織の階層の整理や、
ユーザーの所属を整理していただく必要があります。
【組織例】
第1階層目に各部があり、各部の部長は部のみに所属。
第2階層目に各課があり、各課には各課長と一般社員が所属。
———————————
第1階層目 第2階層目
[A部]
L –[A1課]
L –[A2課]
[B部]
L –[B課]
[C部]
L –[C課]
———————————
ロールを使用した一例を紹介します。
各所属の部長・課長に承認を行わせるには、
経路の設定を行う前に、管理者でロールを作成していただく必要があります。
システム管理者にて、管理者設定内のロール設定で、
各課長だけを集めた課長ロールと、各部長だけを集めた部長ロールを作成します。
・部長ロール…各部の部長のみ
・課長ロール…各課の課長のみ
組織の階層の整理と、ユーザーの所属の整理、さらにロールを作成しましたら、
管理者ユーザーにてワークフローの書式を作成します。
管理者にてワークフロー機能の右上の歯車アイコンから
[申請書管理]-[申請書(表題・書式・経路)設定]を開き、新規に申請書を作成します。
まずは申請書の「申請書式」にて、数字部品を使い、分岐させるための
金額入力用の部品を書式に追加します。
※数字部品に入力した内容の分岐ではなく、自動計算部品を使用し、
自動計算の結果によって経路を分岐させることもできます。
分岐させるための部品を書式に追加しましたら、
次は、申請経路にて経路を設定します。
まずは1万円未満の場合に所属課長のみの経路を設定します。
「分岐条件」部品を中央にドラッグ&ドロップで追加しましたら、
分岐条件部品の「(未設定)」をクリックし、条件を設定します。
条件から、先ほど作成した金額の部品を選択します。
ここで、「金額 < 10000」と条件を設定してください。
次に、「所属組織階層」部品をドラッグ&ドロップで、
先ほど追加した分岐条件の枠内に追加します。
追加しましたら、組織階層を”2階層”を選択し、
承認者の設定で、「選択したロール内の指定した組織に所属するユーザーが承認」を
チェックし、承認者の選択で、課長ロールを選択してください。
※こちらを設定することにより、2階層目の該当ロールのメンバー(課長)が
承認者となります。
1万円より小さい分岐設定は以上です。
同様に、1万円以上の場合に、所属課長と所属部長を作成。
「分岐条件」部品を中央にドラッグ&ドロップし追加しましたら、
分岐条件を「金額 ≧ 10000」を設定します。
次に、所属組織階層部品を同様にドラッグ&ドロップで追加し、
組織階層を”1階層”とし、承認者で「選択したロール内の…」をチェックし、
部長ロールを選択してください。
1万円以上の分岐設定は以上です。
同様に、5万円以上の場合に各所属課長→各所属部長→専務→社長を作成。
分岐条件部品を追加し、分岐条件を「金額 ≧ 50000」と設定します。
次に、ユーザー部品をドラッグ&ドロップで分岐条件枠内に追加。
承認者に専務を設定。
さらにユーザー部品を分岐条件枠内(専務の次)に追加し、
承認者に社長を設定。
申請書(書式・経路)設定は以上となります。
上記設定にて、A1課の一般社員が1万円未満の申請を行った場合にはA1課長のみ、
1万円以上の場合は、A1課長→A部長に申請、
5万円以上の場合は、A1課長→A部長→専務→社長の順で承認が行われます。
※ロールを使用せずに、管理者にてワークフロー機能の右上の歯車アイコンから
[機能管理]-[組織内承認者設定]で、各部署の申請承認者を設定することでも実現は可能です。
その場合は、経路設定で所属組織階層部品の「承認者」を”“に設定し
てください。
お悩み・疑問は解消されましたでしょうか?
不明な点やまだお困りの点がございましたら、下記よりお問合せください。
クラウド版
通常窓口 平日9時-17時半 (土日祝日を除く):0120-365-800
パッケージ版
平日9時-12時 / 13時-17時半 (土日祝日を除く):0800-500-6330