システム構成例

パッケージ版のシステム構成例です

desknet's NEOのパッケージ版は、数名での小規模利用から数万名での大規模利用まで、幅広いユーザー環境に対応しています。
小中規模(~数千名)でのご利用では、シンプルな構成ながら高い性能を持ったシステムをどなたでも簡単に構築できます。また大規模(~数万名)でのご利用であっても、柔軟なシステム構成により、高いアクセス負荷や大量のデータ登録にも耐えられる、高い性能および可用性を持ったシステム環境を構築できます。

システム・ネットワーク基本構成

基本システム/ネットワーク構成図
  • 1社内ネットワーク上に、desknet's NEOをインストールしたサーバーを設置します。
  • 2社内ネットワークに接続されたPCやタブレットから、Webブラウザーを使ってdesknet's NEOにアクセスします。
  • 3ウェブメールの利用には、別途メールサーバー(SMTP/POP3)が必要です。
  • 4スマートフォンやタブレットを使って社外からdesknet's NEOを利用する場合、インターネットからdesknet's NEOへのアクセスを許可する必要があります。
  • 5安否確認機能を利用する場合も、インターネットからdesknet's NEOへのアクセス許可が必要です。
desknet's NEO V6.0以降を利用し、スマートフォン/タブレット上の「desknet's NEOスケジュールアプリ」にプッシュ通知を行う場合、desknet's NEOサーバーからインターネット上の以下アドレスに対して、https通信を許可する必要があります。(プロキシサーバーによる中継可)
①「oauth2.googleapis.com」へのhttps通信(443/tcp) ②「fcm.googleapis.com」への https通信(443/tcp)
desknet's NEO V8.0以降で利用できる「ChatGPT連携」機能を利用する場合、desknet's NEOサーバーからインターネット上にあるOpenAI社またはマイクロソフト社Azure OpenAIサービスのAPIエンドポイントURLに対するHTTPS (443/tcp) の通信を許可する必要があります。APIエンドポイントに対しては、desknet's NEOサーバーから直接接続するほか、プロキシサーバー経由での接続にも対応しています。

ウェブ会議利用時のネットワーク構成

ウェブ会議利用時のネットワーク構成
  • ※社外PCとウェブ会議を行わない場合、社内ネットワークからインターネットへの通信は、WebRTC通信(3478/udp)のみ行われます。(点線で示す通信は発生しない)
  • ※ネットワークポリシーにより、ICEサーバーへの通信を開放できない場合、自社内に専用のICEサーバーを構築することができます。詳細は弊社までご相談ください。

サーバー要件

ウェブ会議を利用する場合、WebサーバーのSSLが有効になっている必要があります。

ネットワーク要件

ウェブ会議を利用する場合、以下すべてのネットワーク要件を満たす必要があります。

  • すべてのクライアントPCから、desknet's NEOサーバーに対して、WebSocket通信(3001/tcp)が制限なく行えること
  • ウェブ会議を利用するすべてのクライアントPCから、インターネット上に設置されたICEサーバー(ice001.desknets.com~ice999.desknets.com)に対して、WebRTC通信(3478/udp)が制限なく行えること ※現在提供中のICEサーバーの情報はこちらからご確認いただけます。
  • ウェブ会議を利用するすべてのクライアントPC間で、WebRTC通信(49152-65535/udp)が制限なく行えること

サーバー構成例

シングル構成

1台の物理サーバー(または仮想マシン)上に、Webサーバーおよびdesknet's NEO本体、またデータベースなどのデータ群をインストールして利用する、最も基本的な構成です。

シングル構成
  • 最もシンプルで、かつ最も高い応答性能を発揮します。(同一性能のサーバーを用いた負荷分散構成、またWeb-DB分離構成と比較した場合)
  • インストールならびにバージョンアップなどのメンテナンス作業が容易です。
  • システム障害などで物理サーバー(または仮想マシン)が停止した場合、サービスを利用できなくなります。
  • 仮想環境上で構成した際に、vMotion/ライブマイグレーションなどの機能を用いて物理サーバー間で仮想マシンを移動することもできます。

必要なライセンス(最小)

・desknet's NEO基本ライセンス×1

シングル構成で対応できるユーザー数には上限があります。参考サーバースペックを参考いただくとともに、1,000ユーザーを超える規模での参考サーバースペックにつきましては、販売パートナーまたは弊社までご相談ください。

ホットスタンバイ/コールドスタンバイ構成

2台の物理サーバー(または仮想マシン)をそれぞれシングル構成でセットアップし、片方を稼働系サーバー、もう片方を待機系サーバーとして利用する構成です。稼働系サーバーと待機系サーバーを遠隔地に配置することで、災害対策(DR/ディザスタリカバリ)構成とすることもできます。

ホットスタンバイ/コールドスタンバイ構成
  • あらかじめ稼働系サーバーと同じ構成を持った待機系サーバーを用意することで、稼働系サーバーで障害が発生した際の復旧時間を早めることができます。
  • 稼働系サーバーから待機系サーバーに対し、定期的にデータベースなどのデータ群を同期させることで、障害からの復旧時間をさらに早めることができます。

必要なライセンス(最小)

・desknet's NEO基本ライセンス×1
・バックアップサーバーライセンス×1

desknet's NEO本体にサーバー間のデータ同期機能は搭載されておらず、別途システム側でデータ同期の仕組みを実装する必要があります。本構成での利用を希望される場合は、販売パートナーまたは弊社までご相談ください。

OSクラスタリング構成

2台の物理サーバー(または仮想マシン)と共有ストレージで構成されたクラスタシステム上にシングル構成でセットアップし、OSのフェイルオーバー機能を用いてアクティブサーバーからスタンバイサーバーへの素早い切り替えが行えるようにする構成です。

OSクラスタリング構成
  • システムの構築および運用には、OSが提供するクラスタリング機能に関する知識が必要です。

必要なライセンス(最小)

・desknet's NEO基本ライセンス×1

フェイルオーバーを行った際、アクティブサーバーが持っていたMacアドレスが自動的にスタンバイサーバーに引き継がれる構成の場合、desknet's NEO基本ライセンス×1を両サーバーで共有できます。(Macアドレスが引き継がれない構成の場合は、アクティブサーバー用のdesknet's NEO基本ライセンス×1に加え、スタンバイサーバー用のバックアップサーバーライセンス×1が必要です)

本構成は「クラスタリング構成が取られたOS上での動作」をサポートするものであり、クラスタリング機能そのものの構築・運用を弊社がサポートするものではありません。本構成での利用を希望される場合は、販売パートナーまでご相談ください。

負荷分散構成

複数台の物理サーバー(または仮想マシン)にWebサーバーおよびdesknet's NEO本体を、また1台の物理サーバー(または仮想マシン)にデータベースなどのデータ群をインストールし、ロードバランサーなどの負荷分散機能を用いてWebサーバーの冗長化および高いアクセス負荷への対応を行う構成です。

負荷分散構成
  • Webサーバーを追加することで、シングル構成では対応できない高いアクセス負荷に対応できます。(目安:3,000ユーザー以上)
  • 一部のWebサーバーが停止した状態でも、縮退状態でサービスを継続できます。
  • インストールやバージョンアップなどの作業を行う際、Webサーバーとデータベースそれぞれに対して作業を行う必要があることから、シングル構成と比べて運用が煩雑になります。

必要なライセンス(最小)

・desknet's NEO基本ライセンス×1
・分散サーバーライセンス×1(Webサーバー2台目から1サーバーにつき1つ必要)

本構成は、「ロードバランサー等を用いた負荷分散構成での動作」をサポートするものであり、ロードバランサーそのものの構築・運用を弊社がサポートするものではありません。本構成での利用を希望される場合は、販売パートナーまでご相談ください。

Web-DB分離構成

1台の物理サーバー(または仮想マシン)にWebサーバーおよびdesknet's NEO本体を、もう1台の物理サーバー(または仮想マシン)にデータベースなどのデータ群をインストールする構成です。

Web-DB分離構成
  • Web-DB分離構成は以下のようなシステム要件がある場合に利用されます。
  • - 会社の併合・合併などで、近い将来に負荷分散構成への拡張を行う予定がある
  • - 利用中の仮想化環境上にWebサーバーを構築する必要があるが、利用できるストレージ容量に限りがあるためデータ群を別の物理サーバーに配置したい
  • - 共用のデータベース基盤があり、データ保管先としてそこを利用する必要がある
  • シングル構成と比べた場合に、単一障害点が増えることで可用性が低下するほか、応答性能も低下する可能性があります。
  • インストールやバージョンアップなどの作業を行う際、Webサーバーとデータベースそれぞれに対して作業を行う必要があることから、シングル構成と比べて運用が煩雑になります。

必要なライセンス(最小)

・desknet's NEO基本ライセンス×1

開発・検証環境の構成

desknet's NEO基本ライセンスとは別に開発検証サーバーライセンスを購入することで、desknet's NEOの機能検証やバージョンアップ検証などを目的とした開発・検証環境を構成・利用できるようになります。

開発・検証サーバーの構成

必要なライセンス(最小)

・desknet's NEO基本ライセンス×1
・開発検証サーバーライセンス×1

開発検証サーバーライセンスで構築された環境を本番環境として利用することはできません。ホットスタンバイ/コールドスタンバイ機として利用する場合はバックアップサーバーライセンスを、ロードバランサーなどで負荷分散を行う場合は分散サーバーライセンスをそれぞれ購入する必要があります。

システム構築はパートナーにお任せください

パッケージ版のシステム構築については、desknet's NEOの販売パートナー各社がご提案・ご支援を行っております。 各社窓口までお気軽にご相談ください。

※パートナー様により、一部のシステム構成に対応できない場合があります。

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