米善機工株式会社
様の導入事例
戦後まもない1946年(昭和21年)に創業。現在は、工作機械、機械工具、産業機器の専門商社として、モノづくり産業の発展に貢献している米善機工株式会社様。時代の変化に的確に対応していくことを経営理念のひとつに掲げ、最新の情報や先端技術を取り入れながら、生産設備の設計・開発から工場のライン整備、さらには生産設備の運用・保守まで、一貫したトータルエンジニアリングを行うことを強みに発展を続けています。
2014年、熊本県からリーディング育成企業に認定。行政と二人三脚で産業復興の実現を目指し、地域振興に取り組んでいます。昨年には創業70周年を迎え、売り上げもかつてないほど上昇。同年4月の熊本地震の際には、いち早く現場の工場のサポートに動き、工場のライン復旧に全力を。それが地元産業の下支えになりました。地域に愛される“米善機工”へ、同社は常に変革の道を歩んでいます。
熊本地震の教訓もあり、災害時はじめ日常的な場面でも迅速な情報共有が必要と考えた。
── 昨年4月の熊本地震から1年強が経ちました。地震の影響はさまざまなところに及んだと思います。まずはそこからお伺いできればと思います。震災後、御社はどのような対応をなされたのでしょうか。
地震時には、私たちがサポートしている工場や現場で巨大なクレーンが落下したり工作機械が倒れるなど、激しい被害が発生しました。ライフラインも寸断。工作機械は精密なので、ちょっとした衝撃によって使用不可になることがあります。今回の地震でも少なからぬ機材が大きなダメージを受けました。弊社はそれらの修復作業にいち早く着手し、早期復旧に貢献しました。また被災地では水不足が深刻でした。弊社は飲料水や除菌シートなどを現地に送付。これらを通して、弊社が地元愛の強い企業であると、地域の方々に認知していただけるようになりました。
── 地震から得た経営上の教訓、特にコミュニケーションに関するものはありますか。
余震が続くなか、水不足こそ深刻だったものの、私たちの周りでは、電気は止まりませんでした。電話はつながりにくかったですが、何とかやりとりはできた。しかし、災害時の初動が遅れると被害を拡大してしまう恐れがあります。そのために顧客が困難な状況に陥るという事態だけは避けたい。それには、まず社員や顧客の安否確認をする必要があります。誰が動けて、誰が動けないのか。それがわかれば復旧に動き出せるからです。
当時はまだdesknet's NEOを導入する前でしたので、同グループウェアの[安否確認]機能はなく、安否状況はメールと電話で確認しました。これが大変に時間がかかったのです。もっと迅速に状況把握ができる手段はないものか、と思いました。これは安否だけでなく、さまざまな情報共有に言えることですね。
── desknet's NEO導入以前もグループウェアを利用されていたそうですが、[安否確認]機能があることは、導入の決断を下す大きなポイントになりましたか。
同機能があることは知らなかったんです(笑)。導入してみたら、たまたま[安否確認]機能があったので「これはいい」と。また、話を聞けば、desknet's NEOは2011年の東日本大震災以前から、他社に先駆けて同機能をデフォルトで備えていたそうですね。先見の明に驚かされます。御社が仕事のうえで何を大切にされているかがよくわかる。命こそ大切です。しかもdesknet's NEOの[安否確認]機能なら、マンパワーで情報を集約することはないとのことなので、実際に災害が起きた時に非常にスムーズな状況確認が行えますね。同機能でコメントのやりとりもできますので、どこの橋が崩落したかとか、どこの道が通れなくなっている、などの情報共有もできる。これは便利です。
── 災害を予期されてのことではないと思いますが、当初使われていたグループウェアをはじめ、そもそも、なぜグループウェア導入をと思われたのでしょうか。
社員間のスケジュール管理、ファイルの共有を、より効率的に行いたいという動機がありました。
やわらかな配色とデザイン、業務で使っている感じがあまりしない使用感が決め手に。
── desknet's NEOの導入経緯も同じ理由からでしょうか。
desknet's NEOについては、やはり、以前のツールに比べて格段に使い勝手が良さそうだ、という点が魅力でした。他社のグループウェアも検討しようとしていたのですが、見た目のやさしい色使い、ソフトな印象が女性から人気で、見やすいインターフェースも評判が良かったんです。すべての社員がPCに詳しいわけではないので、現場で利用する社員のことを考えながら、導入後の不安や抵抗感をなくす意味でも、親しみやすいものを、と注意を払いました。
それから、たとえば、以前使っていたグループウェアには、desknet's NEOの[回覧・レポート]に似た機能があったのですが、回覧に添付ファイルを挿入することができなかったのです。これが不便だったんですね。desknet's NEOになるとそれもできるようになるし、また日報についても手書きやエクセルでバラバラに作成していたものが、[回覧・レポート]の書式で一元的な形式で書けるようになった。そのため日報管理にかかっていた手間も省くことができました。
── desknet's NEOに最も期待されていたことは何でしょうか。
同グループウェアで、営業を強化したいと思っていました。弊社は、飛び込みの新規開拓、という営業はあまりやらないのですが、固定の顧客のもとへ何回足を運んでいるか、などの管理をしていきたいと考えています。それには[スケジュール]機能を用いて、各人がその日その日の営業実績を記録していくということが重要です。それが浸透すれば、営業部の人員の回し方にもさまざまな施策を打つことができるようになります。desknet's NEOを本格的に運用し始めて2カ月なので、まだ、そのような取り組みまで徹底はできていませんが、これからのdesknet's NEOの活躍に期待です。
たとえばdesknet's NEOでは、[スケジュール]で入力された内容をCSVファイルにエクスポートすることができますね。それを統計資料化して、営業部員間の業務量の偏りであったりとか、たくさん営業に行っているにもかかわらず効果がでていないところ等の分析が行えるようになるでしょう。営業活動の「見える化」が実現できれば、社の生産性向上につながる可能性があります。
── 導入にあたって苦労されたことはありますか。
はっきり言って、まったくなかったですね。現在は、導入したてということもあり、使用機能を4つに限っているので、簡単なマニュアルを配布しただけで、集合教育は行いませんでした。これから[アンケート]や[ワークフロー]も使おうと思っているので、徐々に使用機能を増やしていって、desknet's NEOの無理のない浸透を図っていくつもりです。
先日、[アンケート]は試しに使ってみました。会社のロゴを選ぶのに、どれがいいですか? と問いかけるような内容です。デザイナーがつくった26の案、ちょっと多いですけれど(笑)、それらから一番良いと思うデザインを選択してもらったのです。社員の意見を効率よく集めることができたので、これは好評でしたね。
社員や顧客の状況掌握がスムーズになり、製品やサービスに対するニーズを的確に把握できるようになった。
── 導入して感じられた効果は何でしょうか。
先ほども申し上げましたが、desknet's NEOは見た目の印象がソフトなので、それを使って「業務をしている」という感じがあまりないところが魅力です。インターフェースがとっつきやすいため、多くの社員が[スケジュール]などを積極的に入力して、活用するようになりました。それによって、各人が今、何をしているかという情報共有が迅速に、しかもシンプルに行えるようになり、効果を強く感じています。逆に[スケジュール]を活用していない社員がいると、場当たり的な仕事をしているのではないか? などといった嫌疑がかけられるような(笑)、そういった意識が芽生えつつあります。それもこれも、desknet's NEOの仕様があればこそです。
また、[スケジュール]を登録すると、それに関わる人に、予定の連絡がいくのも良いですね。以前はその都度メールで案内をしなければなりませんでした。その煩わしさがなくなり、むしろ会議であれば、議題などを練ることに集中できるようになりました。特に、弊社には支店があるのですが、支店との予定の調整がスムーズになったことが大きいです。お互いの状況は[スケジュール]に反映されているので、一覧のなかで空欄になっているところをクリックするだけで、予定を立て始められる。これは効率的ですよ。
── 熊本地震の話に戻るのですが、復興事業においてdesknet's NEOが活躍する場面はありましたか。
復興はまだ道半ばですが、もし地震の時にdesknet's NEOがあったら、ということも考えます。地震の時は、自宅に被害があった人もなかった人も、車中で寝泊まりする人が多かった。会社に来られない状況の人も当然たくさんいました。その時に、インターネットの環境さえあれば、たとえばスマートフォンから[スケジュール]などを入力してdesknet's NEOでやりとりができたわけですから、それは社員の安心感につながったでしょう。
さらには、顧客の工場の被害状況なども、もっと早く共有できたと思います。それができれば、各被災地・現場に何が必要かがわかる。水、カセットコンロから工具、機器まで、的確な準備を行って復興支援ができる。そういった可能性をdesknet's NEOに見ています。
── desknet's NEOは今後の経営にどのように生きてくると感じられているでしょうか。
運用2カ月でこれだけ情報共有などの効率化が実現していますから、「働き方改革」に役立つことは間違いないでしょう。
実は、熊本県から弊社はひとつの認定を受けています。それは「ブライト企業」という認定です。従業員が生き生きと輝いて仕事をしている企業に与えられるものです。その認定基準は、たとえば離職率の低さであったりするわけですが、そこには、残業が減るとか、社内の風通しがよくなるとか、労働生産性があがる、などの要素が関係してくるわけです。desknet's NEOはそれらすべてに直接・間接にかかわっているので、私はdesknet's NEOによって働き方改革が推進できるものと期待しています。
desknet's NEOがもたらしてくれる情報共有の迅速さ、的確さもそうですが、社員の意識改革ができることも、ネオジャパン製品の魅力です。desknet's NEOによって、「ひとつ上の」効率的な業務が遂行できるようになったことで、社員みなが、「もっと効率的に会社に貢献できるのでは」と思うようになる。この心の改革が、働き方改革の基礎になると信じています。
── 本日は震災のお話しも含め、貴重なご感想をどうもありがとうございまいした。
ご活用中の機能と使い方
お話をうかがったご担当者様
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システム室長 今村芳治 様
まだ2カ月ほどの活用ですが、desknet's NEOは既に、なくてはならない存在になっています。特に覚えの速い営業などは、[スケジュール]機能を駆使しながら、次々と仕事をこなしており、営業強化という当初の目的に向かって、いよいよ前進を始めたなと実感しています。働き方改革が叫ばれる昨今、それに向けての弊社としての具体案が固まっているわけではありませんが、desknet's NEOと共に歩み、同改革を遂げて、「ブライト企業」としての“ブライトさ”を出していければ幸いです。
desknet's利用環境
- 製品名
- desknet's NEO
- ユーザー数
- 62ユーザー
- 導入時期
- 2017年
事業概要
- 所在地
- 熊本県熊本市
- 創業
- 1946(昭和21)年
- 紹介
- 米善機工は、工作機械、機械工具、産業機器の専門商社として、モノづくり産業の発展に貢献しています。 私たちは専門商社としての存在価値、機能をさらに高め、最新の情報や先端技術、新商品やエンジニアリングサービスをご提供することで、お客様の品質と生産性向上のお役に立ち続けたいと願っております。
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