山陰酸素工業株式会社
様の導入事例

企業グループ12社2組合の情報共有基盤として進化を続ける

山陰酸素工業株式会社

  • 業種流通・小売
  • ユーザー数893ユーザー
  • 利用形態パッケージ版

いち早くIT活用を推進。2001年グループウェアを導入・活用。

大規模ユーザーの企業グループに適したコストパフォーマンス。

グループ企業各社の事業に則したdesknet's NEOの活用が定着。

desknet's NEOへの移行を契機に、データセンターへ移設。

12社2組合の情報共有基盤として、各種システムとも連携。

導入13年。企業グループの成長とともに活用も進化。

ガス供給・ガス関連機器の販売を主力事業に、山陰地域でトップクラスのシェアを誇る山陰酸素工業株式会社様は、12社2組合からなる「山陰酸素グループ」の中核企業として、エネルギー、自動車、食品など関連企業各社の経営も統括しています。
多彩な事業領域をカバーするグループ各社の事業品質を高めるため、企業間相互の情報連携やコミュニケーションを重視する同社では、情報の共有基盤となるツールとしてdesknet's NEOを採用。グループ企業全体の経営力強化に活用しています。

いち早くIT活用を推進。2001年グループウェアを導入・活用。

── 事業へのIT活用には、早期より取り組んでこられたようですね。

まだコミュニケーションがメール主体だった90年代には、当時著名だったC/Sグループウェアを扱っていた企業のメールソフトを利用していました。社内コミュニケーションにはそれなりの効果を上げたものの、グループ企業間の情報共有や連携には不十分で課題も多かったのです。そのメールソフトが2000年に販売終了・サポート切れとなり、システムを再検討することになりました。

── そこで、グループウェア製品にご着目いただいたのですね。

インターネットもさらに普及し、クライアントもやがては一人一台になるという時期でした。取引先やグループ企業間のメール送受信はもちろん、スケジュールやイベント情報の共有、社内規程や各種申請書類の保管、設備の予約管理など、本社やグループ企業各社から、「こんな使い方をしたい」という多様なニーズが挙がっていました。
そこで、情報共有の基盤となるグループウェアの導入を検討し始めたのです。

大規模ユーザーの企業グループに適したコストパフォーマンス。

── グループウェア製品の選択ではどのような点に留意なさいましたか?

最初のメールソフト導入時、トップには「シンプルで使いやすい製品を選択するように」という意向がありました。グループウェアも同様で、事業内容の異なるグループ企業の誰もが使いこなせる“わかりやすさ”や“普遍性”が求められていたと思います。もちろん、コストや運用効率も重要なポイントでした。

── 事前に複数の製品検討も行われたようですね。

既導入メールソフトの企業から出ていた著名なC/Sグループウェアは当時の主流でしたが、自分たちの要望を実現するために、あれこれカスタマイズしなくてはなりませんでした。そこまで手をかけることは避けたかったし、グループ企業各社への導入~運用までの効率を考えるとWebベース製品のほうが圧倒的に有利でした。業務効率の向上を目的とした検討委員会を設け、desknet's NEO(導入当時はiOffice)と他の競合製品を比較検討し、1ヶ月程度の試用期間も設けました。

── ご採用の決め手についてうかがいたいと思います。

desknet's NEOは各機能が使いやすく、特に[ウェブメール][スケジュール][回覧・レポート]などが充実していました。競合製品との比較で、そのインターフェース(GUI)が「シンプルでわかりやすい」のが当初からのねらいにピッタリでした。
これなら事業内容の異なるグループ企業各社のニーズにあわせて活用できるし、全体の情報共有・連携も実現しやすいと判断しました。
さらに、最も重要な決め手となったのがコストです。グループ企業全体への普及と連携を前提としていましたので、活用する企業各社のコスト負担にも配慮しなくてはなりません。将来的なユーザー数増大も想定しつつ比較したところ、大規模ユーザーにはdesknet's NEOがコスト面からも優位で、グループ企業各社に展開した場合、「使うほどに投資効果が得られる」というメリットが予測できました。

[desknet's採用の決め手]
・導入・運用管理が効率的なウェブベース
・シンプルでわかりやすいインターフェース
・各種機能の使いやすさ
・グループ各社の負担が軽減できるコストパフォーマンス

グループ企業各社の事業に則したdesknet's NEOの活用が定着。

── 企業グループ全体で利用しやすい環境作りに取り組んでいらっしゃいます。

最初に独自の操作・運用マニュアルを作成・配布し、desknet's NEOでも共有しました。導入段階ではグループ各社ごとにユーザー研修会も開催しました。グループ企業にはシステム担当者による細やかなフォローアップ体制を整え、各社の事業や業務内容に適したサポートを実施しています。
山陰酸素グループでは、担当分野ごとに多様な委員会が設置されており、「システム委員会」も定期的に意見交換を実施してきました。OSの更新、システムのアップデートやアップグレードのタイミングなど、システム運用上の課題や決定事項を共有しており、その基盤がdesknet's NEOの導入や普及・浸透にも効果的に活かされました。
グループ全体で導入目的を確認・共有しあい、導入説明会を実施した最初のステップと、各社のシステム担当が問い合わせ窓口となりより実務に則したフォローをする各事業会社でのステップ。2段階の手法をとったおかげで、ユーザーも戸惑うことなく業務に活用できたのだと思います。

desknet's NEOへの移行を契機に、データセンターへ移設。

── desknet's NEOへの移行を契機に、データセンターへ移設。

移行前が同じdesknet's(スタンダード版 V7.2)ですから、問題なくスムーズに実施できました。導入サポート企業による検証システムなど、段階的なフォローも得られ、グループ各社が一斉休業に入る2014年1月の三が日に、本社情報システムグループの全メンバーと各社のシステム担当者で、移行後の検証まで全てを実施できました。移行作業にはトラブルもなく、今回の移行を契機に情報管理や危機管理対策として、desknet's NEOをデータセンターへ移設しました。

12社2組合の情報共有基盤として、各種システムとも連携。

desknet's NEOとなり、より直感的なインターフェースで操作性が向上したというユーザーからの評価も得られ、移行後の問い合わせもほとんどありませんでした。移行を契機にウェブメールの保存容量を増量するなど、ニーズに応じた使いやすさの追求にも継続的に取り組んでいます。

導入13年。企業グループの成長とともに活用も進化。

── 永年ご利用いただいていますが、これまでの効果についてお聞かせください。

desknet's NEOの導入によって、会議などのスケジュール調整や重要情報の伝達・確認など、最も基本的な情報共有に関しては確実に効率化が進み「desknet's NEOを山陰酸素グループの情報共有基盤に」という当初の目的は実現できました。
ITの進化と共にユーザーのリテラシーも向上しており、各種機能を「このように活用したい」といったアイデアがグループ企業各社から同時多発的に生まれています。他のグループ企業の活用事例を自分たちの業務に活かすという良い相互作用もあり、[ダイレクトメッセージ]の自発的な活用など、社内コミュニケーションにも有機的な変化が起こっています。また、desknet's NEOの移行に合わせデータセンターの利用を開始したことが、災害や停電に伴うシステム停止リスクの軽減、業務への影響範囲の最小化などBCP対策の基盤となりました。
現在、社内イントラネットの全業務システムをdesknet's NEOポータルから連携できるように整備中です。また、モバイル活用については、すでに20台稼動しているiPadの追加導入も計画しています。
今後は、グループ企業間の利用度の格差を改善し、より盤石なグループ全体の情報共有基盤として発展させていきたいと思います。

── 本日は貴重なお話をありがとうございました。

ご活用中の機能と使い方

  • ウェブメール
    ウェブメール

    社内外のメール送受信に活用。利用度に合わせ保存容量をユーザーあたり100MBへ増量。部署代表アドレスの共有管理を実現し、迅速な顧客対応への体制を整備。大容量ファイルのメール添付を抑制するため[回覧・レポート]と使い分けて利用している。

  • インフォメーション
    インフォメーション

    本社およびグループ各社から全ユーザー・業務担当への伝達・告知に利用。入退社による新規および停止ユーザーの告知、システム・メンテナンス案内、自社コマーシャルの放映時間の案内など、グループ全ユーザーへの告知・予定共有に活用。

  • スケジュール
    スケジュール

    個人スケジュールの管理と共有に活用。各社の事業特性にあわせ、グループ企業ごとにルールを設定している。会議・打ち合わせ予定など空きスケジュールをユーザー間で決定できるようルールを整備中。代表取締役社長以外の全役員・社員のスケジュールが公開されている。

  • 設備予約
    設備予約

    会議室、応接室、共有設備(プロジェクタ、テレビ会議etc.)の予約管理に活用。

  • 回覧・レポート
    回覧・レポート

    各種案内の配布や回答、協議事項等の意見収集に利用。部署内・部門別会議資料の配付・閲覧状況・出欠なども同時に確認している。紙で配付されていた資料や社内告知はこちらへ移行。[ウェブメール]の添付ファイルを抑制するため、画像や資料など大容量のファイル共有にも活用している。

  • ワークフロー
    ワークフロー

    慶弔申請などの社内承認フローに利用。用紙を用いた申請は徐々に廃止してゆく方針。

  • アンケート
    アンケート

    社内調査アンケートや業務の進行状況、処理結果の確認などに多用されている。

  • キャビネット
    キャビネット

    各種ファイルの個人保管に活用している。データセンターへの移行後、個人で管理する情報に関して、より厳格な社内ルールを整備中。

  • ポータル
    ポータル

    desknet's NEOをポータルとし、稟議書や各種申請書の提出、承認ガジェットへの連携など必要な機能へリンクし、シングルサインオンで専用の承認システムと連携している。

  • その他
    ブックマーク

    共有活用できるブックマークとして、本社、各事業会社、部署ごとに関連サイトへのリンクを共有。

お話をうかがったご担当者様

  • 管理本部 情報システムグループ グループ長 永田善昭 様

    desknet's NEOになってさらに使いやすくなりましたが、まだ使える機能や活用法はあるはずです。グループ各社の工夫も共有しながら、有効活用していきたいと思います。SNSの業務活用には期待しており、試験的にネオツイ利用も開始しました。より企業ニーズに適した運用設定が可能になるよう今後の発展に期待しています。

  • グループ経営本部 グループ経営部 課長 原田健志 様

    企業内インフラとしてdesknet's NEOで情報共有することがあたりまえとなりました。[ウェブメール][回覧・レポート][アンケート]などは特に利用度が高く、あえて意識することなく日々活用するものとして定着しています。

desknet's利用環境

製品名
desknet's NEO
ユーザー数
893ユーザー
導入時期
2001年

事業概要

企業名
山陰酸素工業株式会社
所在地
鳥取県米子市
設立年
1946年9月
職員数
288名
事業内容
ガスおよび関連機材の製造・販売。エネルギー、自動車、食品の3業種12社2組合で構成される企業グループ「山陰酸素グループ」の中核企業。

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