大成建設株式会社
様の導入事例
近代日本を代表する経済人、創業者大倉喜八郎の進取のスピリッツを受け継ぎ、大手建設企業の中では数少ない非同族系企業として自由闊達な社風を重視してきた大成建設株式会社様。ITによる経営・業務改革にも積極的に取り組んできた同社では、グループウェアも早期より導入・活用してきました。このたび新たな経営戦略・グループ企業間連携の強化を目指して、グループウェアをdesknet's NEOに刷新。2013年、創業140周年を迎え、トルコでは150年来の構想・夢だったボスポラス海峡トンネルを独自の技術によって実現。鉄道を開通させました。国内外で飛躍する事業を根底で支える情報共有の要、desknet's NEOの活用法について社長室直轄 情報企画部の皆さまにお話をうかがいました。
カスタマイズで永年活用してきたグループウェアを最新の製品へ。
── ITによる業務改革には、つねに積極的に取り組んで来られました。
1991年ころよりパソコンの「一人一台」体制を開始し、1995年には全社での整備が完了しました。同時に、その環境を活かしてフルスクラッチ開発に近いクライアントサーバ型システムを導入しています。当時は主にスケジュール、業務連絡(回覧・レポートに該当)、ウェブメール、設備予約、掲示板などの基本機能を活用していました。
── desknet'sをご導入いただいたきっかけは何ですか?
90年代後半から基幹系業務システムのweb化を推進していました。2001年にはメインフレーム・オフコンとクライアント/サーバシステムで成り立っていた基盤をいわゆるオープン系(UNIX系)に置き換え、同時期に業務システムをすべてwebアプリに変えて企業ポータルの運用にも着手しました。翌2002年にはコミュニケーション系の基盤も刷新しています。その際、web版の企業ポータル導入にあわせてdesknet's(導入製品は「iOffice V3」)を採用したのです。
── その後、長期にわたってご活用いただきました。
web版企業ポータルとdesknet'sの導入にあわせて、アクセス権の設定や個人認証にも厳密な規程と体制を整備しました。背景には、業務システムの基盤強化がありました。工事の受注に関わるような重要な見積もりや契約、決裁の仕組みの電子化などにあわせて、よりシビアな認証の仕組みを構築し、ワンタイムパスワードによる認証システムを導入しています。アクセス権の厳密な管理を確立する一方で、個人認証後は、シングルサインオンで多様なアプリケーションを活用できるような環境も整備しました。desknet'sにもカスタマイズを施してシステム全体との親和性をはかり、ユーザーの利用度を高めました。永年にわたり活用され、定着していましたが、さまざまな条件から、より使いやすい製品へリプレイスすることになったのです。
グループ経営の強化と大規模ユーザーの活用に適したdesknet's NEOを採用。
── グループウェアを刷新するまでの経緯をお教え下さい。
グループ経営やコミュニケーションの強化を目指す経営戦略の一環として2011年から「ICT投資5ヵ年計画」施策に取り組んでおり、その中核にあるのが、ポータルとグループウェアの刷新でした。自社のシステムに適合化し活用していたdesknet'sですが、11年も活用していると、行き交う情報量が飛躍的に増大し、情報共有の重要性が益々認識され、業務がグループウェアに依存する度合が増してくるなど課題も浮上しました。カスタマイズの影響がバージョンアップを阻んでいましたし、経営戦略強化の観点から、本社とグループ会社全体の情報共有と業務効率化を実現する仕組みにしたかったのです。
── そしてdesknet's NEOをご採用いただきました。
2012年3月、4社にRFPを発行し、新たなグループウェアの製品選定を開始しました。特に重視したのはグループ会社の展開を視野に入れた利用者管理とアクセス制御の確立、スマートデバイスの活用と最適化、情報をより迅速に共有できるPUSH機能の強化などで、約3ヶ月にわたる製品検討を経てdesknet's NEOへの乗り換えを決定しました。
採用の決め手は、RFPに盛り込んだ諸条件に加え、[回覧・レポート][ウェブメール]など「メール機能の充実」、これまでナレッジとして共有してきた「各種既存データの移行性の高さ」、同じネオジャパン製品のため「基本概念が変わらずユーザーの混乱が少ない」「バージョンアップへの無償対応やコスト・パフォーマンス」「大規模ユーザーにおける利用や運用のしやすさ」などでした。
新たにグループ企業への展開も控えていましたので、規模や業態が異なる各企業が抱えている課題やニーズに配慮し、企業ごとに必要な機能が選択できるなどの要素にも配慮しました。グループ企業全体の個別のニーズや2万ユーザーの活用に応えられるような仕様は特に重視した点です。
[desknet's NEO採用の決め手]
1. RFP項目に盛り込んだ諸条件を多く満たしていた
2. 基本概念が変わらず移行に伴うユーザーの混乱が最小限に抑えられる
3. 高い利用度が想定される[回覧・レポート][ウェブメール]の使いやすさ
4. ノンカスタマイズでの継続利用に適していた
5. バージョンアップ無償対応や管理運用面での負荷の軽減
6. 大規模ユーザー利用におけるコストパフォーマンス
desknet's NEOへ一挙にリプレイス。1万3,000ユーザーが利用を開始。
── desknet's NEOの導入時に、ご苦労なさった点はありますか?
グループウェアの機能や想定される利用法を考えると一斉にリプレイスすることが望ましいと判断しました。10年間使い慣れたシステムからの移行で、今回は原則ノンカスタマイズで機能提供しています。ユーザーの操作上のギャップや戸惑いへの対応策として、全部門・支店への説明や個々のユーザーが操作に慣れるためのプレビュー環境の提供、利用者を支援するポータルサイトやeラーニングの実施でdesknet's NEOへの移行の意義や新機能について事前に周知しました。ユーザー数が多いにもかかわらず、大きな混乱もなくリプレイスを推進できました。導入後ほどなく利用が定着し、活用度も高まってゆきました。
── 導入後2ヶ月で、すでに利用度の高い機能が見られたようですね。
desknet's NEOは2013年7月より本格稼働し、すでに1万3,000ユーザーが活用しています。[回覧・レポート]は[ウェブメール]との使い分けで、当初より社内メールとしての活用を想定していましたが、導入後2ヶ月で、一日平均約5,000ユーザーによって1万2,000通がやり取りされるまでに利用度が上がりました。また[スケジュール][設備予約]の登録は一日平均4,500件です。新機能のキャビネット、個人利用が主のメモパッドや付箋登録、文書管理などの各機能の利用度は着実に高まっているところです。
2万人の活用を予定。desknet's NEOが経営戦略の核となるツールに。
── desknet's導入後の効果についてお聞かせ下さい。
企業内ポータルのガジェットと連携させることで、desknet's NEOの新着情報が迅速に告知され、必要な情報へのアクセス効率が向上しました。最も利用度が高い[回覧・レポート]も機能の改善や使用感の向上で利用件数が増大しています。
従来の製品から飛躍的な進化を遂げた。それが、desknet's NEOに対する印象です。新たなインターフェースはデザイン的にも、機能的にも進化していますし、HTML5の採用はユーザーの使用感を高めるただけではなく、処理速度も向上するなど、作業効率の観点からも高く評価できると思います。
当初のねらい通り、desknet's NEOがグループ経営を強化する上で必要不可欠なツールとなりました。今後2万ユーザーの利用を予定していますが、管理運用面はもちろん、コストの観点からもdesknet's NEOは評価できる製品です。
── 本日は貴重なお話をありがとうございました。
ご活用中の機能と使い方
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企業内ポータルとの連携
企業内ポータルに、ユニリタ社製のinfoScoopを採用。「desknet's NEOのメニュー」「各機能の新着情報」をガジェットとして組み込みグループウェアの機能活用を効率化している。
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インフォメーション
社内掲示板、全社および各部署への通知などに活用。10〜20件/日、情報がアップされ上限90日間公開される。情報の質にあわせ文書管理と使い分けている。
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回覧・レポート
社内メールとして活用。1日平均5,000ユーザーが約1万2,000通近く利用している最も利用度の高い機能。添付ファイルのやり取りも多く、個人間でもグループでも活用している。ここから全社員に向けて通知を発信することも可能で、desknet's NEOへの乗り換えによって、部署全体への一斉メールなどで一度に発信できる件数も向上した。
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ウェブメール
[回覧・レポート]と使い分け、外部とのやり取りを行う際に活用している。desknet's NEOに移行したことで、インターフェースも刷新され、ドラッグ&ドロップなどクライアントメーラーに匹敵する使用感が得られるようになり、ユーザーから飛躍的に使い勝手がよくなったと評価されている。
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文書管理
書式集、座席表、通達・通知の他、多様な文書を格納。登録文書数は約8,500件(21,500添付ファイル)。desknet's NEOの導入時に、あらためて利用状況を分析し、現在、新たなルールで運用している。
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スケジュール
全社員の予定を公開。内勤部門の利用率が高いが、施工現場や移動が多い社員からPCのない場面でもdesknet's NEOを活用したいというニーズが高く、スマートデバイスの活用領域を広げてゆく方針である。
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設備予約
会議室などの予約に活用。[スケジュール]とも連動しており、登録数は一日平均4,500件。つねに予約登録・管理が行われている利用度の高い機能。
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その他
[アドレス帳] [伝言・所在][キャビネット(100〜200名/日)] [メモパッド(50〜100名/日] [議事録] [電子会議室][アンケート] [アラーム] [利用者名簿]などを活用。
お話をうかがったご担当者様
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社長室 情報企画部 企画室長 成瀬亨 様
全部門が協力して1つの案件にあたるコラボレーションで業務が成り立っているのがゼネコンの仕事です。コミュニケーションはまさに生命線で、いつでもどこでも安全に情報共有できるdesknet's NEOの今後の進化に期待しています。
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社長室 情報企画部 企画室課長 島田裕司 様
2万ユーザーの利用という大規模な部類に入りますが、グループ各社のニーズも多様化し、今後ますます発展の機運は高まってゆくでしょう。今回desknet's NEOをノンカスタマイズで活用しているのは、今後ユーザーニーズに的確に応えてくれるだろうというバージョンアップへの期待があるからです。desknet's NEOにはユーザーの願いをつねに標準化して組み込んでいただきたいですね。
desknet's利用環境
- 製品名
- desknet's NEO
- ユーザー数
- 13,000ユーザー
- 導入時期
- 2013年
事業概要
- 企業名
- 大成建設株式会社
- 所在地
- 東京都新宿区
- 創業
- 1873年(明治6年)10月
- 設立
- 1917年(大正6年)12月28日
- 従業員数
- 8,095名(グループ企業全体で約20,000名)
- 事業内容
- 建築工事、土木工事、機器装置の設置工事、その他建設工事全般に関する企画、測量、設計、監理、施工、エンジニアリング、マネジメント及びコンサルティング
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