マキノ・ロジスティックス株式会社
様の導入事例

多品種の部品や、治具を時間通りに工場へ届ける。
業務量2倍増加でも増員なし。まさに物流のお手本。

マキノ・ロジスティックス株式会社
事業内容
機械の輸送、梱包、保管、輸出手続き業務、部品・素材の運送、保管など
設立
2015年10月5日
利用形態
クラウド版
導入までの期間
数週間
ユーザー数
50ユーザー
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マキノ・ロジスティックス株式会社様導入事例

工作機械を製造する親会社の牧野フライス製作所からの要望を受けて、製品の梱包・輸送・輸出手続き及び、半完成品や部品、組立や機械加工に欠かせない治具を必要な日時通りに届けるのが、マキノ・ロジスティックス様が担う重要な役割です。倉庫から工場、工場構内、日本から海外への組立部品の輸出など、さまざまなルートの配送業務を任され、成長を続けています。

同社が配送するのは、少量多品種の部品や素材、大型の半完成ユニット品、治具など。親会社(牧野フライス製作所)から出される要望に応じて、適時、必要な荷物を配送することで、製品づくりに寄与してきました。しかし一日あたり取り扱う荷物はパレット数で1000件に上っており、物流工程管理を紙やExcelで行うことに限界を感じていました。そこでグループウェアdesknet's NEOのAppSuiteに着目。物流をすべてデータベース化し、一元管理。迅速かつ確実に情報共有が可能となり、物流現場の業務効率化を実現しました。ここでは物流の業務効率化のお手本というべき、同社の取り組みをご紹介します。

渡邊 良二 様
マキノ・ロジスティックス株式会社 倉庫部 マネージャー
村瀬 義之 様
マキノ・ロジスティックス株式会社 倉庫部 ラインリーダ
導入前の課題

物流工程を紙とExcelで管理。朝から晩までひっきりなしに問い合わせが電話やメールで入り、対応するのが精いっぱいだった。

株式会社マキノ・ロジスティックス様は、倉庫から組立工場まで、製品組立のために必要な部品や素材の配送を親会社である牧野フライス製作所から委託されています。物流工程をアナログで管理していたときには、組立工場の事務所に組立の要求書があり、それをドライバーが回収。翌日、要求書の内容をもとに、倉庫管理担当が必要な機械や部品を確認。その内容をExcelに入力した後、「何時に何を届けるのか」を外部業者に連絡していました。それと同時に朝から夜まで頻繁に電話やメールで荷物の所在確認、変更などの対応に追われていました。そのため、対応が場当たりになってしまい、目先のものが優先されることも悩みの種でした。また事務所から回収した要求書の内容に変更があったとしても、紙の管理では親会社(牧野フライス製作所)や同社、外部業者などを含めた関係者たちにリアルタイムで変更を通知するのは不可能でした。

ちなみに1日あたりの移動・配送・配膳する延べパレット数(ハンドリング単位の総計)は1000件にも上っており、顧客が求める荷物を時間通りに届けるためにはアナログの管理では限界に近づいていたのです。

「Excelでの管理では閲覧できる人も限定されおり、指示書もプリントアウトして担当者数名に渡して紙のやり取りが多かった。リアルタイムで情報確認が必要なドライバーは、電話やSNSで届く内容を頼りに配送するしかありませんでした。変更があったときには電話などで連絡するのですが、手配モレが発生するリスクもありました」。

こうしたことから一日も早く物流工程を紙の管理からIT化することが求められる一方で、現場からは運用を変えることに対する不安の声も上がっていました。

選定理由

直感的に操作できるから現場が使いこなせる仕組みを作り上げられると自信を持てた。

導入前、部品・ユニット・治具の物流の流れについて全体像を把握する必要がありました。そこで組立工場と倉庫の物流について、松下氏が各担当者にヒアリング。図版化して物流工程を見える化していきました。しかし紙からdesknet's NEOに運用を切り替える話が出ていた当時、現場社員からは「本当に使いこなせるのか」という心配の声が上がっていました。そこで松下氏は現場で使う画面を試作し、部品を配膳する担当者に見せて使えそうか、現場の声を集めていきました。

「グループ会社でパッケージ版を導入し、業務改善で活用した実績がありました。desknet's NEOのAppSuiteを使ってみると、直感で操作できる。これなら自分でも物流管理業務システムを作り上げられると自信がありました」。

その後、iPadで試作した画面を見せながら、「これなら使えそうですか?」と現場にヒアリング。当初、試用期間を1週間は必要と見込んでいましたが、わずか2~3日で倉庫担当者や、トラック運転手たちは使いこなすようになりました。

「ほぼ同時期にChatLuckの導入も進めましたが、こちらも使いやすいという評判でした」。ドライバーにも操作性を確認できたことで最終的にdesknet's NEOの導入は滞りなく、決定されました。

マキノ・ロジスティックス 部品・ユニット・治具物流 全体図

導入プロセス

PROCESS
1

物流の工程全体像を把握し、デモ画面作成

製品組立のための部品や治具をメイン倉庫から組立現場までの配送をどういうルートで行っているのか、何を届けているのかなど、物流の全体像を各担当者にヒアリング。図式化した上で、desknet's NEOのAppSuiteを使ってデモンストレーション画面を作成。

PROCESS
2

システムの試用期間

当初、ドライバーたちの試用期間は1週間を予定していたが、わずか2~3日で「使いやすい」という評判を受け、テストを早々に終えた。

PROCESS
3

導入

1)倉庫へサブユニットを運ぶ物流から開始。
2)ベンダーから電装品を手配し、海外にある牧野フライス製作所の工場に3PL(Third(3rd)Party Logistics/一般的に荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を受託し遂行する業者)を通じて輸出。どのケースにどの部品を入れたのかを示すラベル発行を含めて仕組み化。
3)厚木生産部品倉庫から一時保管倉庫もしくは必要に応じて塗装場を経て、組立工場に部品を配送する物流を仕組み化。
4)治工具を組立工場に送る物流を仕組み化。
5)勝山工場から発送場を経て、加工済品を厚木生産部品倉庫もしくは組立工場や機械工場に素材を配送する物流を仕組み化した。

段階を経て、少しずつdesknet's NEOのAppSuiteを使った仕組みに変えていった。

特に役立った機能
AppSuite

非効率な社内業務を簡単にシステム化できる、業務アプリ作成ツール

導入後の成果・効果

AppSuiteで作成したデータベースに必要な情報を集め、一元管理。朝から夜までひっきりなしに電話やメールで連絡していたのがほぼゼロになり、業務負荷が大幅に軽減。

1)[AppSuite]担当者別に必要な情報を閲覧できるように作成し、業務効率アップ!

データベースの入力画面には配送元と配送先、ユニット名や部品番号、配送時間など必要な情報をすべて入力。担当者別に必要な情報をひと目でわかるようなものをタブごとに分けて表示できるようにしています。ちなみに右は配送情報を入力するための入力画面です。

そのデータは以下のように一覧で閲覧することもできます。

技研ユニット配送指示

このデータベースをもとにして、業務担当者別に必要な情報だけを閲覧できるように個別の画面を作成。一番上に表示されているタブから必要な情報を確認できるように、利便性の高いインターフェースを作り上げていきました。

例えば、「05技研ユニット」のタブをクリックすると、その日、運送会社別にいくつの荷物を配送しなければならないかが、棒グラフに表示されます。配送が終わるごとにグラフが減っていく形になっており、リアルタイムで配送がどれくらい残っているのかが視覚的に理解できるようになっています(右のメニュー画面参照)。

技研グラフ

必要な治具をカレンダーと連動させて管理しています。

「現在、画像はテキストファイルで貼り付けているが、iPadのカメラで撮影したものをそのまま貼り付けられるような使い方ができるとうれしい」。

治具管理アプリ:詳細画面、カレンダー

部品番号から品名や型式、メーカー、生産国までデータベースを見れば一目瞭然。

出荷・配送指示の画面を見れば、あらゆる情報が一目瞭然です。例えば、ドライバーが配膳先で荷物をどこに置いたのか、記載をするようになったため、顧客の問い合わせの際、即座にどこにあるのか伝えられるようになりました。その結果、配送先で届けたものを探す手間が大幅に減りました。

出荷・配送指示、データの変更履歴

誰がいつ変更したのか履歴も表示できるため、ミスの原因特定も迅速に行えるようになりました。

特に役立った機能
ウェブメール

PCのメールと同じ操作性で使いやすく、効率的なメール処理が可能

2)[Webメール]配送モレを防ぐリマインドメール、急を要する【特急案件】も即座に把握できるようになった。

組立工場の現場担当者がデータベースに治具を配送してほしいと要求を入れると、自動でWebメールに連絡が届く仕組みになっています。またデータベース上で「特急フラグ」を立たせれば、Webメールで連絡が来るので各担当者がすぐに確認、最小限のタイムラグで荷物を手配できるようになりました。電話やSNSで連絡する手間が省け、より早く必要なものを現場に届けられるようになったのです。ほかにも親会社(牧野フライス製作所)からWebメールで翌日、必要な荷物の番号一覧が毎日送られてくるようになり、配送を二重チェックできるようになりました。2021年からは親会社(牧野フライス製作所)のスタッフの利用を含めた運用を開始し、さらなる業務効率化を目指しています。

自社での導入の検討前に、まずは無料お試しで実際の機能や使いやすさなどを試してみませんか?

ご担当者のコメント

ご担当者のコメント

渡邊 良二 様
マキノ・ロジスティックス株式会社 倉庫部 マネージャー

導入前は、完成ユニットを倉庫で受け入れ、組立工場に配膳する業務がメインでした。しかし現地から要求書を回収してExcelに入力するだけでも当社では1~2名必要としていました。今では組立工場の担当者が荷物の要求情報を入力してくれるようになり、変更があるときにも変更してくれます。業務量が2倍に増えても同人数で対応できているのはdesknet's NEOのおかげです。導入後はシステムが浸透してくれるようにと願いを込め、「Logi-NEO」という愛称をつけて呼ぶようにしました。

ご担当者のコメント

村瀬 義之 様
マキノ・ロジスティックス株式会社 倉庫部 ラインリーダ

配送について「1.完了の有無 2.配送担当 3.配送場所」が迅速かつ明確にわかるようになりました。その結果、親会社(牧野フライス製作所)からの問い合わせにも即答できるようになり、現場で届けたものを探す手間が激減し、負担も減りました。desknet's NEO導入後、完成ユニットを時間通りに納品できる実績ができたおかげで、多品種少量の部品や治具を届ける業務の依頼が増え、業務量は2倍に増加。しかし人員を増やすことなく、円滑に運用できています。

事業概要

所在地
神奈川県厚木市

マシニングセンタ・NC放電加工機などを扱う牧野フライス製作所のグループ企業であるマキノ・ロジスティックス。社名の通り、お客様へ製品の輸送、梱包、輸出業務代行などと、ユニット組立品や部品、素材、治具などの荷物を倉庫から必要なときに工場に届ける物流の要として親会社である牧野フライス製作所のモノづくりを支えています。紙からIT化したことで業務効率化が進み、業務量が1.5倍に増加した後も増員することなく、円滑に運用できています。

導入サポート企業

Ymソリューション

主に製造業関連とそのサービス業務に対して、ITを活用した現場業務の改善/効率化をコンサルティングいたします。提案にとどまらず、成果が得られるまでの支援をモットーとしています。上位システムでは対応できないリアルタイムの現場実務において、AppSuiteによる『Excel・メールの呪縛』からの解放を目指している自称エバンジェリスト。

代表 松下国弘
e-mail
ymsolution@neo.famille.ne.jp

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