三井倉庫ロジスティクス株式会社
様の導入事例

長期利用の既存製品から乗り換え、AppSuiteで価値ある情報資産を可視化。総合物流事業のノウハウとIoT活用で、カフェビジネスの未来を変える。

三井倉庫ロジスティクス株式会社
事業内容
総合物流業企業
設立
1971年4月
利用形態
クラウド版
導入までの期間
6ヵ月
ユーザー数
530ユーザー
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三井倉庫ロジスティクス株式会社様導入事例

三井倉庫グループの中核企業として、家電製品を中心としたサードパーティロジスティクス(3PL)をはじめとするサプライチェーンソリューション事業やテクニカルロジスティクス事業などの総合物流事業を担う三井倉庫ロジスティクス株式会社様。

2017年には、物流事業で構築した独自のビジネスモデル「テクニカルロジスティクスプラットフォーム」に信頼を寄せるスイスの業務用コーヒーマシンメーカーフランケ社と、FRANKEコーヒーシステムズの日本正規販売店事業を開始。コーヒーマシンの調達から販売、保守・サポートまでをワンストップで提供しています。

次代を見すえダイナミックな事業変革を続ける同社では、長年利用していたグループウェアのリプレイスを推進。desknet's NEOとAppSuiteが新たに採用されました。

「コーヒーマシンを取り扱うロジスティクス企業」の先進的な情報共有の手法とは?グループウェアdesknet's NEOの活用手法についてお話をうかがいました。

高橋 通弘 様
経営管理本部企画部経営企画ユニット 担当課長
山口 真奈 様
営業本部営業統括SCM営業部国際業務課
前阪 和宏 様
営業本部ビジネスソリューション統括事業開発部BDSDユニット 主任企画員
丸山 祐生 様
営業本部ビジネスソリューション統括コーヒーシステムズ事業部 テクニカルロジユニット 主任企画員
導入前の課題

既存製品が保守の課題に直面。管理のしやすさやランニングコスト、ユーザーの利便性を視野に、グループウェアのリプレイスを検討。

三井倉庫ロジスティクス株式会社様では、2000年代初頭より当時、情報共有ツールの主流ともいわれた代表的製品を導入。長期にわたり活用していました。しかし、サーバーの老朽化による更新や保守契約の継続を視野に利用状況を検証すると、長期的に運用面やコスト負担が生じることが判明します。

すでに市場には、より適正なコストで、機能も豊富な新製品が多数登場していることから、リプレイスを検討します。

「旧製品では社内ポータルも活用されていましたが、文章や写真の掲示はできるもののリッチテキストには未対応で、表現力にも乏しく、いささか使いにくくなっていました。そのまま保守を存続、利用継続を想定した試算では、将来的にもコストがかさむことがわかりました。FRANKEコーヒーマシンのサプライチェーン向けソリューションなどの新規事業も躍進する中、業務や実務に最適な機能を即時活用できるような環境を構築し、ユーザー視点で活用度を高められるような利用環境へシフトしたかったのです。そこで、複数の製品を検証する事にしました」

リプレイスに先駆け、管理負担が大きかった旧製品での反省もふまえ、自社単独導入に適する運用形態としてクラウドサービス型の製品に着目。搭載機能の使用感はもとより、運用負荷の軽減とイニシャル&ランニングコストなど多様な観点から複数の製品検討が行われました。

FRANKEコーヒーマシン A600
FRANKEコーヒーマシン A600
タッチパネルで直感的な操作が可能な全自動コーヒーマシン。自動洗浄システムを備え、蒸らし時間やミルクフォームの微細な設定も可能。ハイクオリティなカフェメニューを提供できます。
選定理由

[ワークフロー]の経路設定の柔軟性の高さ、ポータルの利便性とAppSuiteの 連携活用に期待。コストパフォーマンスも評価し、desknet's NEOを採用。

製品選定に際しては、旧製品の利用で重要な位置を占めていた、電子申請の機能を特に重視。柔軟な経路設定に対応できるワークフローを備え、なおかつ情報共有機能を活用できる製品を求め、複数の製品&サービスの比較検討が行われました。

「以前の製品では、電子申請を運用・実用化するにも経路設定に手間がかかっていました。国内で一定のシェアを持つ複数の製品も、インターフェースがいまひとつで、運用や実用化に専任の開発要員が必要な製品も少なくありませんでした」

比較検討表
複数の製品候補から活用想定や利用形態に最適な製品を2製品に絞り込み、保守性・セキュリティ・機能・操作性など、多角的な項目で詳細な比較検討を実施。

検証の最終過程でdesknet's NEOともう一つの競合商品に絞り込み、詳細な比較検討を実施した結果、コストと機能のバランスや想定していた社内活用に適した製品としてdesknet's NEOの試使用が実施されました。

「desknet's NEOに着目したのはGUIの明瞭さ、パーツの組み合わせです。[ワークフロー]が短期間で構築・運用でき、各種機能の設定・保守もわかりやすかった。さらに、専門的なプログラミング技法や知識が無くてもWebデータベースアプリを自社構築できるAppSuiteの存在も採用を後押ししました。主業務と並行して直感的に“自分たちで実現したいこと”を実用化できる点を評価しました」

製品比較において、特に重視したのが、ワークフローの申請経路設定の柔軟性でした。

「社内稟議に関して、旧製品ではアドオンで対応していた“申請中案件の経路に、事務局が経路追加できる”といった当社独自の設定もdesknet's NEOなら実現できました。旧製品で行っていたことをカバーできるか、関係部署の担当者に、実務に即した[ワークフロー]設定も行ってもらいました」

そこでの試用検証も大きな問題は無く、社内承認へのステップは確かなものとなります。

「AppSuite込みでも、高機能を謳う競合製品の月額利用料よりコストを抑制できました。AppSuiteは利用ユーザーのみに課金される仕組みなので、社内浸透や運用状況に合わせて導入できるのも良かった。

ネオジャパンのサポート体制も、設定確認や質問に対し的確な回答を得られ、すぐに次の解決策を打てる。サポート窓口の迅速さも評価しました」

導入プロセス

PROCESS
1

製品検討(3カ月)

調査、導入計画を経て、柔軟な経路設定が可能なワークフロー機能と、情報共有機能をあわせ持つ製品の試用・評価を実施。

PROCESS
2

試用(2カ月)

desknet's NEOおよび競合製品に絞り込み、詳細な比較検討を実施。コストと機能のバランスがよく、自社の利用形態に合うと評価したdesknet's NEOの試用を開始。関連部署の担当者による[ワークフロー]のテスト後、社内承認申請へ。

PROCESS
3

全社導入・本格稼働(1カ月)

2020年2月に本格導入を正式決定。新型コロナの影響により、テレワーク推進と並行してdesknet's NEOの浸透をはかりつつ本格稼働へ。

特に役立った機能
ワークフロー

複雑な社内の各種申請・決裁の高速化とペーパーレス化を実現

AppSuite

非効率な社内業務を簡単にシステム化できる、業務アプリ作成ツール

導入後の成果・効果

コロナ禍の在宅業務でも情報共有や[ワークフロー]の迅速な決裁が可能に。
AppSuiteで情報を可視化し、事業改革や新規事業のアイデアにつなげる。

1)重要機能をバランスよく配置した共通ポータルから迅速に各種申請の環境へ。
新たな気づきを共有する場として、desknet's NEOの利用環境を発展させる。

desknet's NEO正式導入時には、ユーザの役割や階層により重視する活用内容も異なるため、それぞれの立場でわかりやい全体説明を実施し、部門ごとに機能別説明資料を配付。

「導入のタイミングが新型コロナの影響で出社人員7割減を目指す時期と重なったため、急遽リモートで旧製品からのリプレイスの背景、desknet's NEO移行のメリットなどを全部門の代表者向けに説明しました。

desknet's NEOの活用に前向きな希望者を対象とすることで、意欲的なユーザーが集まり、それぞれの所属部門の利用推進や定着に、効果的な影響力を発揮してくれました」

リリース時に特に配慮したのは「ユーザーを悩ませない」メニュー構成。目的の情報や作業にすぐアクセスできるようポータル画面にもさまざまな工夫が凝らされました。

ポータル画面
ポータル画面 「共通ポータル」「管理申請」「財務経理申請」「情報関連申請」をタブで切り替え、瞬時に目的の情報や作業にアクセス。

「共通ポータル」には、トップメッセージ、異動連絡、全社向け連絡事項などの情報を発信する[インフォメーション]、[ワークフロー]の申請状況や[回覧・レポート]の最新通知と活用機能のアイコンメニューを表示。

さらに並列のタブで[ワークフロー]の種目別に「管理申請」、「財務経理申請」、「情報関連申請」の組織別ポータルも表示しています。

「ポータル画面にアクセスすれば、旧製品で行っていた作業はカバーされるようになり、導入後6カ月で、旧製品の機能を停止し、desknet's NEOでしか各種申請ができないようにして移行を完了しました」

ワークフロー画面
ワークフロー画面 タブで部門別にメニュー整理。項目をクリックすればダイレクトに承認申請が可能。

[インフォメーション]では毎週金曜日に代表取締役社長鳥井 宏氏がトップメッセージを定期発信。トップの想いや考えがすべての職場の従業員に伝わるようになりました。

「内容は、事業や業界情報、折々の所感など多彩ですが、メッセージの内容をめぐり自然発生的に[つぶやき]で社員間のコメントがやりとりされるなど、旧製品にはなかった、やわらかなコミュニケーションが生まれる場にもなっています」

特に役立った機能
ポータル

社内の情報を1ヵ所に集約してグループウェア上で一括管理

2)コロナ禍のテレワークにセキュアブラウザで緊急対応。[ワークフロー]の活用で、在宅時の迅速な決裁も可能になった。

リプレイス時に最も重視されたのが[ワークフロー]ですが、特に念入りにテストを実施した成果もあり、旧製品からの移行にも大きな混乱はありませんでした。

ポータル上のタブでテーマ別に分類された、各種申請の[ワークフロー]は「管理申請」、「財務経理申請」、「情報関連申請」の各部のフェイズに分かれ、項目別に申請書式のリンクが設けられているため、ユーザーはワンクリックで、社内稟議や管理部門向け各種申請、各種マスタ登録申請、情報端末機器の導入等の承認申請を効率よく行えます。

コロナ禍のテレワークにセキュアブラウザで緊急対応

「ユーザーが複数の項目から申請書式を選ばなくてもよい方式を採用したことで、承認申請が速く滞りなく行えるようになりました。総務の社員が自発的にワークフローを組んで紙から移行した事例もあり、手応えを感じています」

導入時期は2020年の新型コロナの感染拡大や緊急事態宣言とも重なったため、緊急措置として在宅勤務用ノートPCにはセキュアブラウザを導入。テレワークへの対応にも活かされました。

「旧製品では社内ネットワークでしか使えなかった[ワークフロー]が在宅でも使え、テレワーク時の承認申請、迅速な決裁も可能となりました。

desknet's NEOのVer.6.0以降には、AppSuiteでしか対応できず電子化を保留していた一部申請のワークフロー化に取り組むなど、脱ハンコに向けたアクションにも取り組む予定です」

特に役立った機能
ワークフロー

複雑な社内の各種申請・決裁の高速化とペーパーレス化を実現

3)AppSuiteで情報を可視化して、desknet's NEOで共有。SDGsやサステナブルな事業転換に有益な情報を活かす。

「AppSuiteは、GUI、データベース設計の自由度の高さ、項目の横位置をグリッドで簡単に揃えられる、CSV取込機能、データやレコード単位のアクセス権の緻密な設定などを評価しています。AppSuiteの集計結果・レポート等をポータル上で自動反映できる機能には特に注目していました」

AppSuiteは、総合物流事業に則した活用手法として、倉庫の在庫配置の運用状況を示す数値がdesknet's NEOのポータルに埋め込まれ、試験的に共有されています。

AppSuiteで情報を可視化して、desknet's NEOで共有

「統計上のお客様の在庫推移を見ると、繁忙期に増大した在庫が倉庫のキャパシティを超え、別途倉庫を確保して余剰コストがかかるケースがあるのです。さらに、その日時間をかけて倉庫に収めた製品が、当日1番出庫が多い品目だったりすることも。

倉庫内の在庫状況をAppSuiteで可視化すれば、品目の出入庫や倉庫の効率的な運用など、見えなかった傾向や情報を可視化・共有して利用率向上などの業務改善にも活かせると期待しています」

総合物流事業にとって今後不可欠なSDGsやサステナブルな事業運営に、「見えにくかったことを可視化できる」AppSuiteの役割にさらなる期待が寄せられています。

特に役立った機能
AppSuite

非効率な社内業務を簡単にシステム化できる、業務アプリ作成ツール

自社での導入の検討前に、まずは無料お試しで実際の機能や使いやすさなどを試してみませんか?

ご担当者のコメント

ご担当者のコメント

高橋 通弘 様
経営管理本部企画部経営企画ユニット 担当課長

desknet's NEOとAppSuiteの活用を通して、社内には可視化して有用性を高められる価値ある情報がまだまだ多く潜んでいることを再認識することとなりました。

ユーザーには自由な活用を通して、豊かなコミュニケーションを実現すると共に、業務上の課題や部内のプロジェクト、様々な取り組みにdesknet's NEOを活用して欲しいと思っています。今後さらに収支も含めた価値ある社内情報をデータベース化して「必用な人に、必要な形で有益な情報を提供できる」環境を整備していきたいと思っています。

ご担当者のコメント

山口 真奈 様
営業本部営業統括SCM営業部国際業務課

自由闊達な意見交換やコミュニケーションを通して、多様な価値観やアイデアを業務に活かしていくのが私たちの社風です。desknet's NEOは旧グループウェアでは得られなかったわかりやすさで、「今まさに知るべき情報」をリアルタイムで共有できるのがいいですね。情報共有を効率化することは、業務のクオリティアップやワークライフバランスにも効果を発揮するはずです。

ご担当者のコメント

前阪 和宏 様
営業本部ビジネスソリューション統括事業開発部BDSDユニット 主任企画員

当社が構築したビジネスモデル「テクニカルロジスティクスプラットフォーム」は、コーヒーのサプライチェーンソリューションはもとより、多様な業界や分野の業務支援や労働環境の改善にに応用・展開できるものです。desknet's NEOとAppSuiteによる有益情報の可視化と情報共有を活かしながら、さらに革新的な事業に挑んでいきたいと思います。

ご担当者のコメント

丸山 祐生 様
営業本部ビジネスソリューション統括コーヒーシステムズ事業部 テクニカルロジユニット 主任企画員

FRANKEコーヒーシステムズの業務用コーヒーマシンの事業を通して、総合物流と情報戦略を核とした高付加価値サービスの可能性の扉が開かれました。サプライヤーと多様な事業を展開するクライアント、サービスの提供先となるコンシューマまで、すべての方々に満足をお届けできる事業アイデアをdesknet's NEOで共有しながら、あらゆる業種の皆さまとマーケットに新たな価値を提供していきます。

事業概要

所在地
中央区日本橋

「物流から価値を」をビジョンに、サードパーティーロジスティクス(3PL)事業を展開する三井倉庫グループの総合物流企業。家電分野を中心とする多様な産業分野において、製造企画、調達、生産、販売、アフターセールス、マーチャンダイジングまでを貫徹する、サプライチェーン・ソリューションを提供。メーカー、リテーラー、EC事業者の多様なニーズに応えている。

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