尾家産業株式会社
様の導入事例
新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受ける飲食業界を盛り上げる多彩な取り組みをAppSuiteアプリで推進。
尾家産業様は、1947年の創業で、食料品店として誕生しました。その後、小売りや外販を進める中で、外食産業向けの業務用卸売業に専業することになりました。外食、中食、産業給食、宿泊施設などのほか、病院や高齢者施設などの幅広い分野の顧客に、食材や厨房用品(洗剤、ラップ等)等、約10万点の商材を届けています。
現在は全国47拠点(本社含む)、全国津々浦々に販路をもち、今後も「食」に役立つ事業を展開していくそうです。そんな尾家産業様は、古くからのグループウェアユーザーでした。しかし、ある転機があり、desknet's NEOにリプレイスします。そして今は、業務アプリ作成ツールAppSuiteで食文化を支える取り組みも実施中です。そこにどんなドラマがあったのか。話を伺いました。
以前のグループウェアは活用が定着せず。データや情報のやりとりもExcelや紙、メールが主体。さらなる効率化へ。
いま新型コロナウイルスの感染拡大で飲食業が大きな打撃を受けています。「食」を扱う尾家産業様もコロナの影響と無縁ではありません。しかし同社は、現在はSDGs(持続可能な開発目標)への先進的な取り組みを、また古くからは食品ロスや食品を大切に扱うことを啓発する「もったいない運動」といった活動を展開してきました。今回のコロナ禍でも新たな取り組みを始めています。
「飲食業はいま本当に深刻です。われわれとしても何とか元気づけたいと思っていました。いま展開中なのは、お客様のお店に行って食事の物語をSNSに投稿する運動です。ハッシュタグ『#尾家産業外食応援団』をつけてInstagramに投稿するんです。今では当社だけでなく、食品メーカーも巻き込んで運動を拡大しています。まだ始めたばかりですが、毎日すごい数の投稿があります」
同社の規模からしても投稿数の多さは想像できるが、メーカーも巻き込んでの運動となると、管理が必要になってきそうです。
「もちろん何でもかんでも投稿可というわけにはいきません。オフィシャルな発信ということにしていますから。そこで、投稿の可否を仰ぐAppSuiteアプリを作りました。そこに各メンバーが投函して、弊社のマーケティング部が選んでInstagramに反映しているんです。各お店にとってもPRになるし、弊社社員や食品メーカーのスタッフさんは自分たちの商材がどんな料理になっているかを直で見ることになる。楽しいし、仕事へのモチベーションアップにもつながるしで、始めて良かったと思っています」
この一件をとってみてもExcelなどでは管理ができなそうだということは容易に想像できます。そもそも尾家産業様は以前までグループウェアLotus Notesを使っていました。
「でも、定着しなかったんです。データベースを作ろうにも仕様が複雑すぎて自分たちではできない。かといって外注すると費用もかかる。結局、使われていたのはメールと掲示板くらいでしたね。もちろんデータ管理はExcelや紙、メール主体です。そんな中、業務改善をしていこうという流れが生まれて、脱・Notesが言われるようになったんです」
その時点ではLotus NotesやExcel、紙を使った業務に特段、不便は感じていなかったといいます。では、どのような過程を経てdesknet's NEOにたどり着いたのでしょうか。
社内情報共有の拠点を作りたい――ポータル重視の選定基準で、最終的にdesknet's NEOを選んだ。
善は急げとばかりにグループウェアの調査を開始した同社。候補は5つにしぼったといいます。
「グループウェアは世のなかにたくさんありますけど、信頼できそうな製品はそう多くないと思いました。特に弊社の場合Lotus Notesを使っていた経験があるので、ある意味でLotus Notesを超える製品以外は候補から除外しました」
その上で、会社内の社員の情報拠点となる「ポータル」をしっかりつくりたいとの理由で、候補はdesknet's NEOと競合製品の2つになった。
「決め手は、[ポータル]の機能性ですね。desknet's NEOの方がカスタマイズがしやすいし、作り込みも簡単にできた。あと、見やすさが良かった。画面のつくり等のフレームワークが、うちの社風に合う感じだったんです」
確かに、同社のコーポレートサイトを見ると、desknet's NEOと似た柔和なデザインに出合える。そこにシンパシーを感じたことも要因だったのかもしれない。
導入プロセス
グループウェアに着目し、5つまで候補をしぼった。そして、それぞれをトライアルで使い、使い勝手や機能性を確認した(5か月)。
途中からトライアルと並行して行ったのが、グループウェアの活用ルールづくり。特にdesknet's NEOに暫定決定してからは細かい機能を確認しつつ、社内マニュアルを制作した。また、Lotus Notesからのメールの移行にも時間を要した。
2013年10月にdesknet's NEOを正式導入した。
社内だけでなく、尾家産業、食品メーカー、飲食店が意見交換できる環境をつくる。
1)[インフォメーション]の情報が業務のかなめに。情報拠点として[ポータル]も活用
desknet's NEOは、導入後すぐに活きたといいます。
「[メール]はもとより、Lotus Notesの掲示板的な意味合いの[インフォメーション]はすぐに使い始めました。社内定着を目指す意図もあって、です。[インフォメーション]では、マーケットの情報、商品の単価変更の連絡、お勧め商品情報から、経理・総務からの連絡まで、日々10~15本ほどの発信がなされています。[スケジュール]は、本社としては全体で使っていますが、他の全国46の拠点では、使用している拠点と、していない拠点が存在するので、今後は全社で活用したいと考えています」
その他、役立っているのが[文書管理]だという。
「規程類や重要書類はそこに集約しています。やはり、ウェブ上でいつでも取り出せるというのは便利ですね。『あの資料どこにあったっけ?』といった事態は減りました。でも、一番はやはり[ポータル]です。なるべくそこに情報を集約するようにしています。それに加えて、事務手続き等をまとめた総務ポータルや、システム部からの発信に特化したシステム部ポータルもあります。まだまだ運用が軌道に乗ったとはいいがたい部分もありますが、今後が楽しみです」
2)社員の気持ちを会社にダイレクトに伝えられるアプリでより風通しの良い社風に
次にAppSuiteの活用だ。Instagramによる飲食業支援の取り組みは冒頭で紹介した。それ以外にも多くの活用例があるという(現在70ほどのアプリが稼働中)。
「弊社では、人事総務部長を通して会社に現状を伝えられるようになっているんです。満足度や異動希望、目指している将来の進路など、さまざまな情報を届ける文化がありまして。それを、今までは紙で運用していました。個人的な外に出せない情報もあったため、封筒に割り印をして送っていた。でも、それではあまりにも大変です。ですが、AppSuiteのアプリなら各人が自由に投稿して、閲覧権限を設ければ、あっという間に伝達環境が作れる。おかげさまで、それまで封筒を整理・管理する仕事がなくなりました。全社員の封筒を開封したり、授受を記録したりするのに1~2カ月かかっていましたからね。それが今はゼロです」
話を聞いていると、どれもExcelでは到底管理しきれない業務ばかりです。AppSuiteを導入した理由は何だったのでしょうか。
「脱・Excelです。明確です。弊社では『OSP=Oie Study & Propose』という活動もしています。これは、お店で食事しての食レポのようなものではなく、そのお店の料理を評価し、メニューや商品を提案する取り組みです。ある意味で、飲食を経営する人からすると『覆面調査』みたいなもので、緊張感もでます。コロナ禍にあっては、一時『中止した方がいいのでは』との声もありました。ですが、コロナ禍だからこそ皆でよりよい食品や料理の提供を目指そうと、7月から取り組みを再開しています。ヒアリングや提案内容はAppSuiteアプリにまとめ、アプリの印刷用フォームで出力したものをお店にわたしています」
新型コロナの影響下にあって、先駆的な生存戦略を生み出し続ける尾家産業様。その活躍から目が離せません。desknet's NEO・AppSuiteの製品冥利に尽きる使い方に気づきが多くありました。
ご担当者のコメント
導入サポート企業
「desknet's NEO」をはじめとするパッケージソフトの販売・構築・教育、およびクラウドサービスを取り扱っています。関西以西で「desknet's NEO」をご検討の際は、是非弊社にお声掛けください。豊富な導入実績による経験から、御社に最適な導入・運用方法をサポートいたします。また導入後のリビジョンアップなどの運用支援・サポートもお任せください。
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[ポータル]の活用は、まだ道半ばなんです。もっともっと便利に作れると思っています。desknet's NEOの機能もまだまだ使いこなせていないと感じているので、[伝言・メモ・電子会議室]など未使用の機能についても今後利用を展開していきたいと考えています。それと、AppSuiteでは今後、システム部への質問や要望を投函できるアプリを作成し、現場の声を吸収して、新しいシステムの導入やAppSuiteアプリの作成など、サービス改善、品質向上につなげたいと考えています。
私は当時システム部で導入担当者でしたが、今は営業本部の物流部に異動となっています。今後は営業本部物流部として、AppSuiteを活用して、営業成功事例など営業支援となるアプリの作成や、物流クレーム情報など物流部に集まる情報が簡単に共有できるアプリの作成を考えています。