株式会社システムアプローチ
様の導入事例

システムアプローチ様は、1983年に設立し、ソフトウェア開発やサーバ・ネットワーク構築・運用保守、ユースウェア支援、ハードウェア保守の事業を柱とし、これまで成長を続けてきました。設立当初はMacOS上でのソフトウェア開発に強みがあり、iPhoneが登場すると、iOS上でのソフトウェア開発にいち早く着手するなど、新たなことに挑戦し続けてきたIT企業です。

システムアプローチ様は、自社製品として、いつでもどこでも出退勤データの確認ができるアプリケーション『打刻PRO』を開発・販売されています。現在、導入されているのは飲食店が多いとのこと。「レジ用のタブレットを使って出退勤管理をしたいというニーズが多く、当社へ問い合わせを頂くことが多いですね」（可児様）

『打刻PRO』のクラウドサーバにはデータベースがあり、そこに蓄積されたデータを1日1回のペースでAppSuiteのAPIで連携し、AppSuite側で計算・集計を行う仕組みにしています。
「当社の勤務時間は9～18時です。それ以外の部分は残業時間や休日出勤などのように区別して自動集計。さらに自動集計したデータを給与奉行とも連携。現在、集計管理ソフトは別にあるのですが、いずれはこの集計管理ソフトを介さずに、AppSuiteから直接、給与奉行に連携できるような仕組みづくりを目指しています」（可児様）

同社では『打刻PRO』とAppSuiteとの連携により、desknet’s NEOのポータルに勤務時間や残業時間を表示させるようになった後は、各従業員の勤務時間への認識違いが激減。さらに可視化したことによって、従業員の働き方への意識改革につながりました。
※参考：「打刻PRO」

会社を継続して成長させるためには、従業員にも経営の数字を知ってもらうことが重要だと語る、松本様。そこでAppSuiteで売り上げの可視化を行うことにしたといいます。基幹システムから売り上げに関するデータを抽出し、そのデータをAppSuiteで作成した売り上げ管理のアプリにAPIで自動連携。

また、別のシステムから抽出されたエンジニアの稼働状況がわかる工数のデータを売り上げ管理のアプリに取り込むことで、工数消化率や粗利などを誰でも確認できるようになりました。
売り上げをグラフ化し、desknet’s NEOに表示する前は、現場ではコストや利益を把握しづらい状況でした。しかし今では、収支がリアルタイムで見えるようになり、経営の透明性が向上するとともに、従業員たちの利益に対する意識も変わったといいます。

「グラフ化する前は、現場のエンジニアたちは会社の調子がいいのか、それとも悪いのかがわからない状態でした。経営に関わる数字を皆さんに共有し、案件ごとの売り上げや工数はもちろん、周囲の人たちがどれくらい働いているのか、可視化することで社員の意識も変わりました」（松本様）。

１つ目は、人の出入りを手軽にタブレットで管理できる、「QRコード」の仕組みです。例えば、展示会のようなイベントがある場合、イベント先の情報についてQRコードを作成しておいて、それを読み取ることで出退勤を記録するというような使い方です。

「これまでイベントにおける人の出入りを把握することは難しかったのですが、今では正確な数字を取得し、分析できるようになることで、効率的な人員配置を考えられるようになります」（可児様）

「現場で顧客対応をする営業の視点で考えると、お客様に来場した際にQRコードを読み込んでいただくように依頼しておけば、お客様の来場状況を確認し、もし来場がまだであれば促すようなアクションにつなげられるので、営業活動を効率化できるのも魅力です」（畔栁様）

またQRコード以外にも、同社では会計ソフトで知られるOBCの奉行シリーズとのAPI連携も検証中です。システムアプローチ様では見積書作成をAppSuite上で行った後、受注した案件データだけに絞り込み、商奉行にAPIでデータを自動連携させることで、運用コストを抑えつつ、見積書作成状況や受注状況、失注などの営業担当者しかこれまで知り得なかった情報を可視化できるように、現在、AppSuiteでシステムを検証しているということで今後の展開が楽しみです。

「私どものお客様の中には、見積作成をする際、OBCの販売管理システム『商奉行』を利用されている方々がいます。ただ「商奉行」の見積作成機能を利用する場合には上位グレードを選ばないといけません。それにライセンスも利用者数分必要ということで運用コストが大幅に上がってしまいます。そのため、多くのお客様はExcelで見積作成しています。各営業担当者はローカルPCで見積を作成し、管理しているため、ブラックボックス化しています。そこでExcelではなく、AppSuiteで見積作成するようにして受注した案件について「商奉行」のAPI連携でつなげ、自動的に計算されるような仕組みを作れば、コストを抑えつつ、見積について組織として受注や失注などについて可視化ができると考えています」（松本様）

システムアプローチ様は、業務管理のデジタル化・DX を支援する AppSuite アプリ集「ネコの手シリーズ」を開発・販売されています。
「現場の皆さんは紙やExcelを駆使してなんとか工夫しながら業務をされている。そういった中小企業の方を対象に、全てグループウェア上で行えるようにしたいという思いで、現場で役立つアプリを提供しています。」（可児様）
※参考：AppSuiteアプリ集「ネコの手シリーズ」

例えば、システムアプローチ様は、お客様からシステムの運用・保守を請け負うことが多く、その際にお客様のIT資産を管理する必要があり、以前からどうにか業務を効率化できないかと検討していました。そこでAppSuiteを活用して作られたのが、システム統合管理のアプリです。

現在利用しているパソコンやプリンタなどのハードウェアや使用しているソフトウェアなどの契約はもちろん、契約期限などを適切に管理する必要があり、システムを管理できるアプリを作成され、「SA システム統合管理」アプリとしてリリースしたのです。

その次にAppSuiteで開発したのが、「SA 営業日報」アプリです。営業担当者がただ日報を書くだけでなく、営業内容を上長がしっかりと把握することで、次の活動の指導やフィードバックを行うために使われています。

「これまで営業担当者は、営業活動が終わると、日報に顧客名と商談内容をただ書き連ねるだけでした。そのため、一点一葉の情報が、重なっていくだけで役立つことはありませんでした。そこで日報をdesknet’s NEOのワークフローの中に組み込み、営業担当者が入力したものを直属の上長にアップする流れに変更したのです。すると、上長を含めて、営業活動の様子はもちろん、お客様にとってのタイムリーな課題やお客様が関心を持っておられる情報を共有できるようになりました」（可児様）

ほかにも「SA 給与明細」や「SA 申請管理」、「SA 人事管理」など、バックオフィスに欠かせないアプリを続々とリリースされています。

最初の2商材が完成したときに、desknet’s NEOを提供するネオジャパンさんと協業して他のお客様にも展開していくことをプレスリリースで発表させていただきました。これからも従業員数30～100名規模の企業様向けに企業経営を支えるアプリを拡充していく予定です」（畔栁様）