富士木材株式会社
様の導入事例
本社、工場、ショールームなど、7拠点のスタッフが連携。
100年企業の成長と挑戦を支える、情報共有の活かし方。
創業 1913(大正2)年
1913(大正2)年創業。富士木材株式会社様は祖業の製材業から始まり、木材・紙器等の包装資材の製造販売、梱包作業・保管・輸送までの一貫物流、地産地消の国産木材を生かした木造住宅の新築・リフォームの建築業など複数の事業を展開しています。
2008年にはホスティングサービスの採用に合わせてグループウェア旧desknet'sを導入し、複数の事業所の情報共有を実現。そのままdesknet's NEOへと移行し活用が継続されています。
循環型社会を見据え、伸展する複数の事業を支える社内の情報連携にdesknet's NEOはどのように活かされているのか? 事業のさらなる成長を支える富士木材株式会社様のグループウェアの活用手法をご紹介します。
ホームページ運用のためにホスティングサービスを採用。
事業成長や経営環境の変化に備え、グループウェアの活用に着目。
富士木材株式会社様では、本社および複数の事業所を異なる場所で展開しており、それらの事業所間のコミュニケーション、情報共有の手段としてグループウェアの導入が検討されました。
「本社と併設紙器工場、木材工場、倉庫、物流センター、住宅営業部、住宅ショールームなど、複数の拠点を持つ当社では施設間の移動も多く、相互の動きを知り、業務上の効率的な連携を図るのにグループウェアはとても有効だと考えられました。事業の成長や組織の拡大、経営環境の変化への即応力なども視野に、まずは活用してみるべきと、導入を検討しました」
当時はグループウェアそのものに対する全社的な認知度もまだ低く、導入の目的や活用を通じて得られる効果について、社内理解を求めるところから導入への取り組みがはじまりました。
工場や倉庫等では日中は現場の作業に集中しておりPCにふれる機会が少ない社員も多く、一部には「業務に必要なものなのか?」といった意見も上る一方で、経営体質の強化や変革を求める経営陣や総務、営業などの各部、若手社員など、PCやネットワークの活用を前向きに捉える社員からは導入に期待する声も上がりました。
「2008年には、自社のHP開設や各種事業コンテンツの拡充、メールの業務活用などを目的に社内IT環境の整備に着手します。ホスティングサービスの採用も決定し、一連の取り組みを好機ととらえ、グループウェアの導入にも着手することにしました」
ホスティングの附帯サービスとして提供されていた旧desknet'sを採用。
社内定着も着実に進み、クラウド版desknet's NEOへと移行し活用を継続。
グループウェア製品を検討する過程で、導入のしやすさから着目したのがホスティングの附帯サービスとして提供されていた旧desknet'sでした。
「社内のIT改革を推進する一連の流れに乗って、コスト、運用面でも導入のハードルが低く、機能も豊富でパソコンにふれる機会の少ない社員にも利用してもらえそうなわかりやすさなどを評価し、2009年、はじめてのグループウェアとして旧desknet'sを採用しました。まずは[スケジュール][ウェブメール]の活用を中心に社内展開を進めたところ、業務での活用を通して情報共有のもたらす効果や利便性も実証され、一歩一歩着実に社内活用が浸透、定着していきました」
はじめてのグループウェアでありながら社内活用も段階的に進み、社員間でも、その利便性や効果が認識されていきました。
「グループウェアの有用性は社内でも認知され、すでになくてはならない存在となっていました。途中でサポートの切り替え時期を迎え、あらためて複数のグループウェア製品の検討もしましたが、そのままクラウド版のdesknet's NEOを採用することにしました」
すでに利用が定着していた複数機能の使用感と隔たりがなく、社員が親しんでいる製品のほうが社内の混乱も少ないと判断。ユーザーが感じている利便性や使用感をそのまま継承する形でクラウド版desknet's NEOが活用されることになりました。
desknet's NEOへの移行に際しては、旧システムを移行環境へセットアップした上で動作検証作業を実施。機能や操作性に問題がない事を確認した上で、正規の移行作業が実施され、データ資産もそのまま活かせました。
「移行作業にあたってはネオジャパンの協力も得られ、特に大きなトラブルもなく無事に完了しました。移行完了後は、そのまますぐに全従業員による活用が開始できました」
導入プロセス
導入検討
複数拠点を抱える事業環境、業務改革や成長を見据えた全社的なIT活用・PCスキルの向上をめざしグループウェアの導入を検討。
製品採用(PROCESS1〜2を約3カ月で完了)
ホスティングサービスの提供アプリケーションdesknet's NEO(導入時旧desknet's)を採用。
活用継続
すでに定着していた機能活用手法をそのまま活かし、クラウド版desknet's NEOを採用。
全社的なITスキルの向上と組織力の強化を実現。
情報共有の効果が顧客満足、経費削減、業務改革につながった。
1)[スケジュール] [設備予約]でグループウェアの利便性を体感&共有。
[来訪者管理]の活用で、細やかな接遇・おもてなしが可能に。
[スケジュール]は社員がグループウェアの利便性や効果を実感・共有化できる、最も利用度の高い機能として活用されています。
あえて細かな約束事は設けず使いやすさを追求していますが、社外での予定を入力する際には入力画面のオプション→[社外の予定]をチェックし[外]アイコン表示することを基本ルールとして定め所在を明確化しています。
「[スケジュール]は木材・紙器・倉庫・住宅関連の全事業部とそれぞれの施設をむすぶ利用度の高い機能として活用されています。[外]マークをつけることで、打ち合わせや相互に連絡を取り合う際にもお互いの動きや居場所がひと目で分かるようになりました」
[設備予約]は会議室や各種備品、社用車の管理に活用。
「会議室の効率的な利用管理だけではなく、利用者が明確となるので各種備品の受け渡しもスムーズになりました。お客様からの要請でパレットやダンボールを必要個数分緊急納品することがよくあるのですが、その際用いる納品用車輌を効率よく運用・手配するのにも不可欠の機能となっています」
会議室の予約と共に来訪者をお迎えする体制の改善に役立ったのが[来訪者管理]です。
特に来訪者の多かった本社や住宅部では、個別のスケジュールや手書きの来訪一覧表による管理に替わり[来訪者管理]の活用へと移行。スムーズな接客が顧客満足の追求にもつながりました。
「スケジュール、会議室予約と同時にお客様の企業名や人数も記録でき、過去の履歴も確認できるのがいいですね。例えば毎回スーツで来訪する方々なら、夏場は室温を少しだけ低めに設定しておこうとか、長時間の打ち合わせが想定される場合には、湯茶の接待をどのタイミングで行おうかとか、事前準備も万端に整えられます。画面を見れば、部署全体で素早く細やかな対応ができ、お客様をお待たせしない。丁寧な接遇に欠かせない機能となりました」
来訪者として一般の顧客を迎え入れることが多い住宅部ではスムーズな接客と、商談に訪れるお客様への細やかな配慮が可能となりCS(Customer Satisfaction)にも効果を発揮しています。
2)業務でPCを用いない社員にもdesknet's NEO活用の機会を。
[ワークフロー]の全社展開がペーパーレスとITの利用浸透に好影響をもたらす。
ペーパーレスと全社的なIT利用の推進をめざして新たに[ワークフロー]の活用も始められました。
まずは、全社員に必要不可欠な勤怠の届出をすべて[ワークフロー]に移行。日常業務でパソコンを利用する機会が少ない現場作業に従事する工場や物流センターなどの事業部の社員が勤怠の届出を通してdesknet's NEOを活用する機会を増やすことがねらいでした。
実用化に先立ち、わかりやすい操作手順書を作成。各部署ごとに実際に操作を行いながら説明会を実施し、使用方法に関する社内教育も行われました。
「今まで専用の用紙に記入・提出していた勤怠の承認申請を全部門で [ワークフロー]に移行しました。パソコンを操作した事が全く無かった現場の社員にもパソコンに触れる機会が増え、操作手順・入力方法などを上長が教えたり相互に確認し合うことで、社員間のコミュニケーション活性化にもつながっています。当然、ペーパーレス推進にも効果を上げています」
勤怠の届出書を[ワークフロー]に切り替えた事で、勤怠関連の申請については100%のペーパーレス化を実現。実績値の事例として約3カ月で531枚の申請、月平均177枚のペーパーレス化を実現しました。さらに、承認後の申請書は[文書管理]に自動保存するように設定されています。
「従来は総務部が一括管理し、年度毎に一定期間保存していましたが、[ワークフロー]の承認・決裁後のデータが自動的に[文書管理]に時系列で保管管理されるようになり、紙の時代に行っていた文書保存や廃棄などの管理工数が削減されました。保管庫の省スペース化も進み、各種申請書の[ワークフロー]化を推進することで、ゆくゆくは保管スペースそのものが不要となるかもしれません」
承認決裁後の文書をはじめ[文書管理]には、アクセス権設定された複数のフォルダに経営情報、社規則、各種規程類やマニュアル、各種提出書類のフォーマットなどの最新版を振り分けて管理。情報管理や内部統制の観点からも重要な機能として、利用度が深められています。
3)社員の発案で [回覧・レポート]や[インフォメーション] を活用。
自由かつバランス感覚あふれる手法で社内コミュニケーションを活性化。
[回覧・レポート]や[インフォメーション]は細かな運用ルールなどの縛りをあえて設けず、社員の自由な発案・発想で活用することが奨励されています。
「[回覧・レポート]は、社内におけるデータの受け渡し、会議の事前資料共有や議事録配布、意見収集など、メンバー間の連絡に活用されています。コメントを登録することにより、双方向のコミュニケーションを図れるのがいいですね」
[インフォメーション]は全社・全部門等のお知らせ用掲示板として活用され、社長自ら社員に知らせたい情報を上げたり、各部門からのお知らせなどに活用されています。運用上のルールや発信権限者は特に設けずユーザー誰もが発信可能となっていますが、利用上の混乱もなく活用されています。
「コロナ禍においては、緊急事態宣言に対応した勤務体制に関する告知や感染予防のための情報、マスクの種類・特長と推奨タイプなどのお知らせ。酷暑の時期には、その日の気候状況に応じて、熱中症への注意喚起や、普段より多めの休憩時間の設定、こまめな水分補給の推奨など、労働安全衛生に関する告知にも役立ちました。複数の作業現場で操業している当社にとって、たいへん重要な機能です」
「desknet's NEOによって社内の重要情報が確実に全社共有され、搭載されている各機能を目的別に活用する事によって管理統制上も好ましい情報環境の基盤が整理されました。
業務内容や勤務体系が異なる社員間での迅速かつ正確な情報伝達・共有化が図れるようになり、業務上の迅速な行動や作業の効率化にも結びついています。
すでに活用が定着した機能の利用度を高めると同時に、今後新たな機能の活用手法も展開していきたいと思います」
ご担当者のコメント
事業概要
包装資材の製造販売、倉庫業、運輸業、建築業。循環型資源の木材、リサイクル資源のダンボールを主原料とした物流用パレットや梱包資材の製造販売、倉庫・物流事業、国産木材による住宅事業を展開。経営理念「創造力と技術力をもって限りある資源を活用し、人や物をやさしくつつむ商品とサービスを提供することにより、社会に貢献します」に基づく、循環型社会に適合した事業推進をめざしている。
すべての機能は今すぐ無料で
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電話でお問い合わせ
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- 福岡営業所 092-419-7277
約13年の活用を通して着実にdesknet's NEOの活用範囲は拡がりました。勤怠関連の届出を[ワークフロー]に移行したことで、業務にパソコンを使わなかった社員にデジタルのスキルを身につける機会も創出でき、新たな機能活用を展開するたびにお客様満足や従業員満足、品質向上、職場の安全衛生意識の浸透など、複合的な事業価値が生まれています。グループウェアの活用を通して、企業文化も次第に浮き彫りになったので、良い部分をさらに高めるような効果を複数の機能活用を通して追求していきたいと思います。
勤怠関連申請の[ワークフロー]と[文書管理]への自動保存を例に挙げるまでもなく、ユーザーの利便性と管理業務の効率化、経費削減などの複合的な効果を上げているところがdesknet's NEOのメリットですね。今後はさらなる稟議書の電子化を推進していきたいと思います。売上速報なども管理職の閲覧と反応が素早く、その効果を実感しています。さらにスピード感をもってdesknet's NEOをさまざまな改善に活かしたいと思っています。
日常業務での[回覧・レポート]の利用度はとても高く、他部署とのやりとりや打ち合わせの事前準備、資料共有など、資料やファイルを交えた社員間の情報共有と相互確認に欠かせない機能となっています。[ウェブメール]も使用感が着実に進化し、添付ファイル等もドラッグ&ドロップで素早くできるのがいいですね。細かな効率化の積み重ねが、職場全体の効果的な時間短縮や業務に集中できる環境づくりに役立っていると思います。