desknet's DB マニュアル
データ移行マニュアル
  データ移行の実施に戻る
  

■データ移行の実施

インポートログの確認方法と対処方法について

インポート結果の確認

インポートコマンドを実行すると、対象CSVファイルのインポート進捗状況がコマンドラインに表示されます。 インポートが終わるまでしばらくお待ちください。
インポートの結果はコマンドライン上に表示されます。警告やエラーが無く全件正常終了した場合は、インポートの件数のみが表示されます。
インポート中に処理が中断になる重大なエラーが発生した場合、 あるいはインポートは最後まで実施したがデータの登録で警告やエラーが発生した場合、コマンドラインに指定のファイルを確認するよう表示されます。
確認で使用するファイルは以下の3つです。


  • ログファイル(import.log)
  • インポート結果ファイル(import_result.txt)
  • インポートエラー一覧(import_error_list.csv)

ログファイルは-lで指定したディレクトリに出力されます。
インポート結果ファイルとインポートエラー一覧は、-filesで指定したディレクトリ内にある tblxxxxx(xは5桁の数値)にそれぞれ出力されます。

インポートログファイルの確認

【インポートログファイルのサンプル】
@           A  B
2019/11/26 15:29:36.303 INFO インポートを開始します。
2019/11/26 15:30:26.592 INFO [tbl00023:従業員マスタ]インポートが終了しました。成功1602件(警告0件)、エラー0件
2019/11/26 15:30:35.433 INFO [tbl00040:顧客マスタ]インポートが終了しました。成功71件(警告0件)、エラー20件
2019/11/26 15:30:44.511 INFO [tbl00060:配送先マスタ]インポートが終了しました。成功11件(警告0件)、エラー1件
2019/11/26 15:30:44.714 INFO インポートを終了します。


@このログが出力された日時です。
Aログのメッセージの種類です。INFO、ERRの2種類があります。

  • INFO インポートの開始、終了メッセージ、インポートの件数といった状況が出力されます。インポートの件数については、成功が登録した件数、警告が一部データを変更して登録した件数、エラーが登録できなかった件数となります。
  • ERR インポートで発生したエラーについて出力されます。この内容は、エラーによって対象DBがインポートできなかったことを示しています。
Bログの詳細メッセージです。インポート対象の各DBについてのメッセージである場合は、[tblxxxxx:DB名]メッセージ の形式で出力されます。


インポートログファイルの主なエラーについて

インポートログファイルで発生しやすいエラーについて、対応方法を説明します。


【エラー内容】
2020/01/20 13:53:49.052 ERR desknet's NEOのログインに失敗しました。[接続に失敗しました。設定ファイルのURLが正しくない可能性があります。]

【対応】
desknet's NEOのログインエラーです。設定ファイルで指定しているurl=の値が正しいか確認してください。


【エラー内容】
2020/01/16 16:47:57.656 ERR [tbl00100:テストテーブル]APIの実行結果がエラーです。[ERR ファイルの読み込みに失敗しました。[C:/tmp/tbl00100/data.csv]]

【対応】
desknet's NEOのAPI実行エラーです。記載のパスにファイルが存在していること、ファイルへのアクセス権があることを確認してください。

インポート結果ファイルの確認

【インポート結果ファイルのサンプル エラーが無い場合】
2020/01/28 15:33:11.158 処理が正常に終了しました。
2020/01/28 15:33:11.160 成功10件(警告2件)、失敗0件


【インポート結果ファイルのサンプル エラーが有る場合】
2020/01/28 15:33:11.158 処理が正常に終了しました。
2020/01/30 11:31:28.513 1行4列目でエラーが発生しました。インポートファイルの内容が不正です。1行分のデータが100,000バイトを超えているか、「"」が不足している可能性があります。[W6100018]
sample1,sample2,sample3,sample4sample4sample4...(省略)...sample4,sample5,sample6,sample7

2020/01/30 11:31:28.513 インポートファイルの内容が不正です。1行分のデータが100,000バイトを超えているか、「"」が不足している可能性があります。[W6100018]


エラーが無い場合はインポートの件数のみが記載されます。
成功が登録した件数、警告が一部データを変更して登録した件数、失敗が登録できなかった件数となります。
エラーがある場合は、エラーメッセージとエラーが発生した行および列の情報が記載されます。
インポート結果ファイルに記載されたエラーはインポート中断の原因ですので、内容を確認して対応してください。


インポート結果ファイルの主なエラーについて

インポート結果ファイルで発生しやすいエラーについて、対応方法を説明します。


【エラー内容】
1行4列目でエラーが発生しました。インポートファイルの内容が不正です。1行分のデータが100,000バイトを超えているか、「"」が不足している可能性があります。[W6100018]

【対応】
1行分のデータが最大長となる100,000バイトを超えている、または、列のデータが「"sample」のように終了地点が「"」で囲まれていない場合に発生するエラーです。
1行の最大長を超過しているデータの場合は、インポートでデータを登録することができません(制限事項) ブラウザでAppSuiteのアプリケーションを開いて、直接データを登録する必要があります。

インポートエラー一覧の確認

【インポートエラー一覧のサンプル 】
@  A  B  C   D  E     F
種別,CSV行,CSV列,CSVセル,部品名,問題の詳細,データID
警告,2,3,C2,メールアドレス,入力文字数が最大文字数を超えています。[W8000102]値を255文字まででカットしました。,1
警告,2,12,L2,担当者,指定されたユーザーは存在しません。[W8000185]次のデータが存在しなかったため、値を空にしました。(山田太郎 鈴木次郎),1
エラー,5,28,AB5,登録者,指定されたユーザーは存在しません。[W8000185],


インポートエラー一覧は、1行につき1件の警告またはエラーを記載します。
@警告、エラーのどちらが発生したかを記載します。
A問題がCSVファイルの何行目で発生したかを記載します。
B問題がCSVファイルの何列目で発生したかを記載します。
CCSVファイルをExcelで開いたとき、問題がどのセルにあるかを記載します。
D問題がどの部品で発生したかを記載します。
E警告およびエラーについて詳細メッセージを記載します。
Fデータが登録できている場合、データIDを記載します。エラーが発生している場合はデータ登録に失敗しているため、空になります。


インポートエラー一覧の主な警告およびエラーについて

インポートエラー一覧で発生しやすいエラーについて、対応方法を説明します。


【警告内容】
警告,(省略),入力文字数が最大文字数を超えています。[W8000102]値を255文字まででカットしました。

【対応】
文字(一行)部品にデータを移行する際の警告です。文字(一行)部品では最大文字列長が255文字になっています。255文字を超過したデータは255文字まででカットして登録されます。
255文字を超えないように文字数を調整するか、文字(複数行)部品にデータを移行することをご検討ください。


【警告内容】
警告,(省略),指定されたユーザーは存在しません。[W8000185]次のデータが存在しなかったため、値を空にしました。(山田太郎 鈴木次郎)

【対応】
ユーザー選択部品にデータを移行する際の警告です。CSVファイルに記載されたユーザーがdesknet's NEOのユーザーマスタに存在しなかった場合、対象の列データは空で登録されます。
()内に記載されたユーザーが、desknet's NEOのユーザーマスタに登録されているか確認してください。
また、CSVファイルに記載されたユーザーはdesknet's NEOのユーザー名と完全一致する必要があります。半角スペース等による差異が無いか確認してください。


【エラー内容】
エラー,(省略),指定されたユーザーは存在しません。

【対応】
登録者部品または更新者部品にデータを移行する際のエラーです。CSVファイルに記載されたユーザーがdesknet's NEOのユーザーマスタに存在しなかった場合、データの登録に失敗します。
CSVファイルの登録者列または更新者列に記載されたユーザーが、desknet's NEOのユーザーマスタに登録されているか確認してください。
また、CSVファイルに記載されたユーザーはdesknet's NEOのユーザー名と完全一致する必要があります。半角スペース等による差異が無いか確認してください。

登録データの確認について


インポートコマンドの実行後、AppSuiteのアプリケーションが作成されています。
アプリケーションを確認するには、インポートコマンドの実行ユーザーでdesknet's NEOにログインし、「ポータル」のメニューから「AppSuite」のアイコンを押下します。



AppSuiteのアプリケーション一覧画面が表示されます。
アプリケーション名はdesknet's DBのDB名に該当します。アプリケーション名を押下すると、登録データの確認ができます。

警告およびエラーが発生したデータへの対応について

警告およびエラーが何件発生しているか、AppSuiteのアプリケーションに登録できたデータがどうなっているかを説明しました。
ここでは、desknet's DBからエクスポートしたデータを全件移行させるため、警告およびエラーのデータについて、5パターンの対応方法を説明します。


  • 対応@元のCSVファイルを修正し、インポートコマンドを再実行する
  • 対応A元のCSVファイルを修正し、登録済みデータを全削除して画面からインポートする(新規)
  • 対応Bアプリケーションから新しいCSVをダウンロードして、修正をした後で画面からインポートする(更新)
  • 対応Cアプリケーションの画面から直接登録する
  • 対応Dアプリケーションの画面から直接更新する
対応@元のCSVファイルを修正し、インポートコマンドを再実行する

選択肢(複数件)、ファイル・イメージ、登録者や更新者の移行で問題が発生したとき、または複数のアプリケーションで問題が多発している場合におすすめの方法です。
-filesで指定したディレクトリ内にあるtblxxxxx(xは5桁の数値)を開き、data.csvの内容を修正してください。
data.csvの修正後、問題のあったアプリケーションのみ再実行するため、必要分のtblxxxxxディレクトリを別の階層に移動します。
インポートコマンドを実行する際、-filesは新しく移動した先のディレクトリを指定してください。

対応A元のCSVファイルを修正し、登録済みデータを全削除して画面からインポートする(新規)

ファイルやイメージ以外の問題が発生したときにおすすめの方法です。この方法では添付ファイルのデータ修正ができないためご注意ください。
この方法ではデータを削除して新規登録しますので、登録者、登録日時、更新者、更新日時のデータが元のCSVファイルから変更されます。
また、データIDというシステム部品の値が変更になります。データIDは1から順番に自動で付与される数値です。例えば、100件のデータを削除して新規登録すると、新規登録後のデータIDは101〜200になります。



アプリケーション一覧から対象のアプリケーションを表示し、データの一覧画面から[その他の機能>一覧のデータをすべて削除]を実行します。
なお、データの登録者がインポートコマンドの実行者ではない場合、削除権限がないため削除に失敗します。



削除権限を付与するには、一覧画面の右上にある工具アイコンの[アプリケーション設定]を押下します。



続いて、[アクセス権]のページに移動し、[データ]のタブを表示します。



(すべてのデータ)の右にある「Everyone (全ユーザー) 、登録者」のリンクを押下します。
「ユーザー/組織/ロール選択」のボタンから、インポートコマンドの実行ユーザーを追加し、削除権限にチェックが付いていることを確認してからOKボタンを押下してください。



[アクセス権>データ]の画面左にある「変更」ボタンを押下すると、権限が反映されます。 中央上部にあるアプリケーション名を押下して、再びデータの一覧画面に戻ってから[その他の機能>一覧のデータをすべて削除]を再実行してください。



data.csvの修正後、アプリケーションの画面から新規データのインポートを行います。
データの一覧画面から[その他の機能>CSVファイルからインポート]を押下します。



インポートには修正したdata.csvを指定します。
文字コードは「BOM付きUTF8」、区切り文字は「カンマ」、実行する処理は「データの追加・変更」を選択し、「次へ」ボタンを押下します。



「最初の1行目はタイトルとして扱いインポートしない」にチェックが入っていることを確認します。
「タイトルが一致する部品を割り当てる」ボタンを押下すると、自動で1行目のタイトル通りの部品にインポート先の設定が行われます。
右下にある「インポート」ボタンを押下すると、インポートが開始され新規データが登録されます。

対応Bアプリケーションから新しいCSVをダウンロードして、修正をした後で画面からインポートする(更新)

ファイルやイメージ以外の問題が発生したとき、警告のみが発生したときにおすすめの方法です。
この方法ではデータを削除せず更新しますので、更新者、更新日時のデータが元のCSVファイルから変更されます。
また、削除しないため対応Aと異なり、データIDは変更されません。
なお、データの登録者がインポートコマンドの実行者ではない場合、変更権限がないためインポートで更新ができません。



変更権限を付与するには、一覧画面の右上にある工具アイコンの[アプリケーション設定]から[アクセス権]のページに移動し、[データ]のタブを表示します。



(すべてのデータ)の右にある「Everyone (全ユーザー) 、登録者」のリンクを押下します。
「ユーザー/組織/ロール選択」のボタンから、インポートコマンドの実行ユーザーを追加し、変更権限にチェックが付いていることを確認してからOKボタンを押下してください。



[アクセス権>データ]の画面左にある「変更」ボタンを押下すると、権限が反映されます。



アプリケーション一覧から対象のアプリケーションを表示し、データの一覧画面から[その他の機能>CSVファイルへエクスポート]を押下します。



範囲は「すべてのデータ」、文字コードは「BOM付きUTF8」、区切り文字は「カンマ」を選択し、「次へ」ボタンを押下します。
「先頭行に部品名を出力する」にチェックが入っていることを確認します。



出力する部品については初期状態のままにします。もし変更してしまった場合は「既定値に戻す」ボタンを押下して初期状態に戻します。
右下にある「エクスポート」ボタンを押下すると、CSVファイルのダウンロードリンクが表示されますので、リンクを押下してCSVファイルを取得します。取得したCSVファイルを開いてデータを編集してください。



CSVファイルの修正後、アプリケーションの画面から更新データのインポートを行います。
データの一覧画面から[その他の機能>CSVファイルからインポート]を押下します。



インポートには修正したCSVファイルを指定します。
文字コードは「BOM付きUTF8」、区切り文字は「カンマ」、実行する処理は「データの追加・変更」を選択し、「次へ」ボタンを押下します。



「タイトルが一致する部品を割り当てる」ボタンを押下すると、自動で1行目のタイトル通りの部品にインポート先の設定が行われます。
このとき、「データID」の列は「照合」にチェックが付いていることを確認してください。
右下にある「インポート」ボタンを押下すると、インポートが開始され対象データが更新されます。

対応Cアプリケーションの画面から直接登録する

ファイルやイメージの問題、文字(複数行)やCSVデータ1行あたりの最大長オーバーの問題が発生したときにおすすめの方法です。
この方法ではデータを登録しますので、登録者、登録日時、更新者、更新日時のデータが元のCSVファイルから変更されます。
画面から登録する場合、添付ファイルの登録が可能となります。また、インポートのように1行あたり100,000バイトの制限がありません。



アプリケーション一覧から対象のアプリケーションを表示し、登録できなかったデータを新規登録します。
新規登録する場合、データの一覧画面の左上にある「新規追加」ボタンを押下します。



データの詳細画面が表示されますので、登録したい内容を入力して「追加」ボタンを押下してください。

対応Dアプリケーションの画面から直接更新する

ファイルやイメージの問題、文字(複数行)やCSVデータ1行あたりの最大長オーバーの問題が発生したときにおすすめの方法です。
この方法ではデータを削除せず更新しますので、更新者、更新日時のデータが元のCSVファイルから変更されます。
また、削除しないため対応Aと異なり、データIDは変更されません。
画面から更新する場合、添付ファイルの登録が可能となります。また、インポートのように1行あたり100,000バイトの制限がありません。
アプリケーション一覧から対象のアプリケーションを表示し、問題があったデータを編集して更新します。
なお、データの登録者がインポートコマンドの実行者ではない場合、変更権限がないため編集ができません。



変更権限を付与するには、一覧画面の右上にある工具アイコンの[アプリケーション設定]から[アクセス権]のページに移動し、[データ]のタブを表示します。



(すべてのデータ)の右にある「Everyone (全ユーザー) 、登録者」のリンクを押下します。
「ユーザー/組織/ロール選択」のボタンから、インポートコマンドの実行ユーザーを追加し、変更権限にチェックが付いていることを確認してからOKボタンを押下してください。



[アクセス権>データ]の画面左にある「変更」ボタンを押下すると、権限が反映されます。



中央上部にあるアプリケーション名を押下して、再びデータの一覧画面に戻ります。行番号の右にあるアイコンを押下してデータの詳細画面を表示してください。



データの詳細画面上部にある「編集」ボタンを押下すると、各部品が編集可能な状態になります。



変更したい内容を入力して「変更」ボタンを押下してください。

  
  データ移行の実施に戻る
Copyright (C) NEOJAPAN Inc. All Rights Reserved.