Windows Server リアルタイムサーバー設定ガイド

desknet's NEO

リアルタイム通信を行うための設定手順について説明します。


※desknet's NEOを負荷分散を目的に冗長化された構成にてご利用されている場合のご注意
負荷分散を目的に冗長化された構成の場合、リアルタイムサーバーはWebサーバーのいずれか1台にインストールしてください。
リアルタイムサーバーをインストールしない2台目以降のWebサーバーの場合、インストールした1台目の設定ファイルをコピーしたものをお使いください。

1.設定ファイルの編集

1-1. エクスプローラーで、desknet's NEOのインストール先にある「data」フォルダ配下の「rserver.conf」ファイルをメモ帳で開きます。
※対象ファイルのパスの例(IISの場合): "C:\Inetpub\Scripts\dneo\data\rserver.conf"



※1. 以下に当てはまる場合はリアルタイムサーバーをSSLモードで起動するための設定が必要となります。
・desknet's NEO をSSL接続にてご利用になる場合
・ウェブ会議のみをご利用になる場合
・ウェブ会議とSmartViewerの両方をご利用になる場合

-> SSLモードで起動する場合の設定例はこちら


※2. 以下に当てはまる場合はリアルタイムサーバーをSSLモードで起動する必要はありません。
・ウェブ会議をご利用されない場合
・desknet's NEO 本体を非SSL接続にてご利用されている場合

-> 非SSLモードで起動する場合の設定例はこちら

リアルタイムサーバーをSSLモードで起動するための設定

1-2. リアルタイムサーバーをSSLモードで起動するための設定を行います。
※本設定とは別に、IISにもSSLの設定を行っていただくようお願いいたします。

以下のように、SSLに必要な証明書ファイルを追記します。
※証明書ファイルへのパスはサンプルとなります。実際の証明書ファイルの設置場所を記述してください。
※IISにてPKCS #12 形式ファイルの証明書をご利用されている場合、PEM 形式ファイルへの変換を行ってください。(OpenSSL を利用することで変換可能)
※秘密鍵ファイルはパスフレーズが解除されているものをご利用ください。

nodeSSLKey=C:\inetpub\ssl.key\privatekey.pem ・・・サーバーの秘密鍵
nodeSSLCert=C:\inetpub\ssl.crt\cert.pem    ・・・サーバーの証明書
nodeSSLCa=C:\inetpub\ssl.crt\inca.pem     ・・・認証局の中間CA証明書


 

SSL接続の設定を行うと、設定ファイルは以下のようになります。

nodeWebhookURL=http://localhost/scripts/dneo/zvmtgrwebhook.exe
nodeSSLKey=C:\inetpub\ssl.key\privatekey.pem
nodeSSLCert=C:\inetpub\ssl.crt\cert.pem
nodeSSLCa=C:\inetpub\ssl.crt\inca.pem

 

 

1-3. リアルタイムサーバーは通常3001番ポートで起動しますが、3001番ポートをすでに他のアプリケーションで使用している場合は、起動ポートの変更を行います。

ポート番号の変更を行う場合、以下のようにポート番号の情報を追記します。ポート番号の変更を行わない場合、以下の記載は不要です。

nodePort=3002   ・・・リアルタイムサーバー起動ポート
rserverURL=https://your.domain:3002・・・クライアントからのアクセス先

(※使用しているポート番号については、コマンドプロンプトを起動して「netstat -ano」とコマンド入力することでご確認いただけます。)

※ポート番号を変更された場合は「13.ファイアウォール設定」に戻り、変更後のポート番号に対するファイアウォールの設定を見直してください。

ポート番号の設定を行うと、設定ファイルは以下のようになります。

nodeWebhookURL=http://localhost/scripts/dneo/zvmtgrwebhook.exe
nodeSSLKey=C:\inetpub\ssl.key\privatekey.pem
nodeSSLCert=C:\inetpub\ssl.crt\cert.pem
nodeSSLCa=C:\inetpub\ssl.crt\inca.pem
nodePort=3002
rserverURL=https://your.domain:3002

 

 

1-4. desknet's NEOへのアクセスに基本認証が設定されている場合、リアルタイムサーバーに設定が必要になります。

基本認証が設定されている場合は、以下のように基本認証の値を追記します。基本認証を設定していない場合、以下の記載は不要です。

nodeBasicUser=username   ・・・基本認証ユーザー名
nodeBasicPassword=pass    ・・・基本認証ユーザーパスワード


以上、SSL接続と基本認証を合わせてご利用になる場合、設定ファイルは最も記述が多いときで以下のようになります。

nodeWebhookURL=http://localhost/scripts/dneo/zvmtgrwebhook.exe
nodeSSLKey=C:\inetpub\ssl.key\privatekey.pem
nodeSSLCert=C:\inetpub\ssl.crt\cert.pem
nodeSSLCa=C:\inetpub\ssl.crt\inca.pem
nodeBasicUser=username
nodeBasicPassword=pass
nodePort=3002
rserverURL=https://your.domain:3002

 

 

1-5. desknet's NEOをActive Directoryドメイン環境下でご利用の場合(統合Windows認証によるシングルサインオンをご利用の場合)、リアルタイムサーバーに設定が必要になります。

Active Directoryドメイン環境下でご利用の場合は、以下のように統合Windows認証によってシングルサインオンする任意のユーザーの情報を追記します。

nodeNTLMUser=username   ・・・統合Windows認証ユーザー名
nodeNTLMPassword=pass    ・・・統合Windows認証ユーザーパスワード

※Active Directoryドメインに参加済みの任意のユーザー名とパスワードを指定してください。

SSL接続と統合Windows認証を合わせてご利用になる場合は、設定ファイルの内容は以下のようになります。

nodeWebhookURL=http://localdomain/scripts/dneo/zvmtgrwebhook.exe
nodeSSLKey=C:\inetpub\ssl.key\privatekey.pem
nodeSSLCert=C:\inetpub\ssl.crt\cert.pem
nodeSSLCa=C:\inetpub\ssl.crt\inca.pem
nodeNTLMUser=username
nodeNTLMPassword=pass

 

 

1-6. ChatGPT連携をご利用でインターネットへのアクセスにプロキシサーバーを経由する場合、リアルタイムサーバーに設定が必要になります。

以下のようにプロキシサーバーの値を追記します。

gptProxyServerName=xxx.yy.zz.123   ・・・プロキシサーバーの名前(ホスト名またはIPアドレス)
gptProxyServerPort=8080        ・・・プロキシサーバーのポート番号
gptProxyServerAuthUser=neoproxy    ・・・基本認証が設定されている際の認証ユーザー名
gptProxyServerAuthPassword=neo123  ・・・基本認証が設定されている際の認証ユーザーパスワード

以上、必要な設定を行うと、設定ファイルは最も記述が多いときで以下のようになります。

nodeWebhookURL=http://localhost/scripts/dneo/zvmtgrwebhook.exe
nodeSSLKey=C:\inetpub\ssl.key\privatekey.pem
nodeSSLCert=C:\inetpub\ssl.crt\cert.pem
nodeSSLCa=C:\inetpub\ssl.crt\inca.pem
gptProxyServerName=xxx.yy.zz.123
gptProxyServerPort=8080
gptProxyServerAuthUser=neoproxy
gptProxyServerAuthPassword=neo123
nodePort=3002
rserverURL=https://your.domain:3002

 

 

リアルタイムサーバーを非SSLモードで起動するための設定

1-7. リアルタイムサーバーを非SSLモードで起動するための設定を行います。
※起動ポート番号を変更する必要がない場合や、desknet's NEOへのアクセスに基本認証・統合Windows認証をご利用されていない場合は以下の設定変更は不要です。

リアルタイムサーバーは通常3001番ポートで起動しますが、3001番ポートをすでに他のアプリケーションで使用している場合は、起動ポートの変更を行います。

ポート番号の変更を行う場合、以下のようにポート番号の情報を追記します。ポート番号の変更を行わない場合、以下の記載は不要です。

nodePort=3002   ・・・リアルタイムサーバー起動ポート
rserverURL=https://your.domain:3002・・・クライアントからのアクセス先

(※使用しているポート番号については、コマンドプロンプトを起動して「netstat -ano」とコマンド入力することでご確認いただけます。)

※ポート番号を変更された場合は「13.ファイアウォール設定」に戻り、変更後のポート番号に対するファイアウォールの設定を見直してください。

ポート番号の設定を行うと、設定ファイルは以下のようになります。

nodeWebhookURL=http://localhost/scripts/dneo/zvmtgrwebhook.exe
nodePort=3002
rserverURL=https://your.domain:3002

 

 

1-8. desknet's NEOへのアクセスに基本認証が設定されている場合、リアルタイムサーバーに設定が必要になります。

基本認証が設定されている場合は、以下のように基本認証の値を追記します。基本認証を設定していない場合、以下の記載は不要です。

nodeBasicUser=username   ・・・基本認証ユーザー名
nodeBasicPassword=pass    ・・・基本認証ユーザーパスワード

以上、必要な設定を行うと、設定ファイルは最も記述が多いときで以下のようになります。

nodeWebhookURL=http://localhost/scripts/dneo/zvmtgrwebhook.exe
nodeBasicUser=username
nodeBasicPassword=pass
nodePort=3002
rserverURL=https://your.domain:3002

 

 

1-9. desknet's NEOをActive Directoryドメイン環境下でご利用の場合(統合Windows認証によるシングルサインオンをご利用の場合)、リアルタイムサーバーに設定が必要になります。

Active Directoryドメイン環境下でご利用の場合は、以下のように統合Windows認証によってシングルサインオンする任意のユーザーの情報を追記します。

nodeNTLMUser=username   ・・・統合Windows認証ユーザー名
nodeNTLMPassword=pass    ・・・統合Windows認証ユーザーパスワード

※Active Directoryドメインに参加済みの任意のユーザー名とパスワードを指定してください。

以上、必要な設定を行うと、設定ファイルは最も記述が多いときで以下のようになります。

nodeWebhookURL=http://localhost/scripts/dneo/zvmtgrwebhook.exe
nodeNTLMUser=username
nodeNTLMPassword=pass
nodePort=3002
rserverURL=https://your.domain:3002

 

1-10. ChatGPT連携をご利用でインターネットへのアクセスにプロキシサーバーを経由する場合、リアルタイムサーバーに設定が必要になります。

以下のようにプロキシサーバーの値を追記します。

gptProxyServerName=xxx.yy.zz.123   ・・・プロキシサーバーの名前(ホスト名またはIPアドレス)
gptProxyServerPort=8080        ・・・プロキシサーバーのポート番号
gptProxyServerAuthUser=neoproxy    ・・・基本認証が設定されている際の認証ユーザー名
gptProxyServerAuthPassword=neo123  ・・・基本認証が設定されている際の認証ユーザーパスワード

以上、必要な設定を行うと、設定ファイルは最も記述が多いときで以下のようになります。

nodeWebhookURL=http://localhost/scripts/dneo/zvmtgrwebhook.exe
gptProxyServerName=xxx.yy.zz.123
gptProxyServerPort=8080
gptProxyServerAuthUser=neoproxy
gptProxyServerAuthPassword=neo123
nodePort=3002
rserverURL=https://your.domain:3002

 

2.desknet's NEO real time serverサービスの再起動

設定の変更を有効にするために、desknet's NEO real time serverサービスを再起動します。
Windowsのサービス一覧より「desknet's NEO real time server」サービスを選択し、再起動を行ってください。

以上で、リアルタイムサーバーの設定は完了です。

 

記載の製品名および商品名は、各社の商標、または登録商標です。