株式会社JTB情報システムは、株式会社ジェイティービー (JTB)およびそのグループ全体のIT戦略の推進、JTB基幹システムをはじめ情報システムの企画・開発・運用を行っているソフトウェア業。システム開発の過程でお客さまや協力会社との間で、主に仕様書等大容量のファイルを受け渡しする機会が多くある。大容量のファイルを送るにはセキュリティ上のリスクもあるので、対応に苦慮していた。
社内のネットワークはセキュリティ面を配慮し、通常業務に関係ないサイトの閲覧やセキュリティーリスクのあるサービスを利用できないように制限している。しかし、業務の中では数十MBの容量となる開発案件の仕様書を送る機会があり、このようにメールで添付できないような容量(社内ではメール送信サイズに制限を設けている)のファイルを送る必要が出た際にはシステム管理者へ申請を上げ、特定ユーザのみが利用出来るようセキュリティのフィルタを解除し、フリーのWEBサービスツールを使って相手にファイルを渡していた。
この運用での懸念は2点。一時的ではあるものの特定ユーザーのフィルタを解除してしまうセキュリティの不安と、送信した履歴が残らないためにコンプライアンスの観点からも解決が必要となった。
セキュリティ強化と送信の履歴を残す観点で製品導入を検討。利用していたフリーのWEBサービスの有償版を検討したが、コストが高く、またファイルを自社外の環境に置く形となるサービスのシステム構造に不安を感じ、その他の製品で比較検討した。
DAXを知ったのは日頃付き合いのある大手SIerから大容量のデータを受け取った際のこと。まさにDAXが使われており、課題の解決に繋がるのではないかと製品を選定した。
最も決め手となったのがシステム構成面において、実データを管理するサーバーをインターネット上に公開せずに利用できるセキュリティの高さ。柔軟なネットワーク構成に対応できる上、非常に低価格で導入できる点を評価し、DAXの導入を決定した。
導入時には社内向けにマニュアルを作成し、全従業員向けに1度アナウンスを実施。これまで通り、申請~ファイル送信許可の運用は変えず、DAXという新しいシステムを導入した事実の周知だけで全く混乱なく利用が浸透。特に操作において質問を受けることもなく従業員は利用を進めている。
DAXの機能として、送信用メールアドレスを複数持つことができる。 製品導入に当たり事前に社内でどのくらいのアカウントが必要かを調査した結果、一度に同時利用するケースは少なく、この機能を上手く使うことで従業員分のアカウントは不要と判断し、最小限のアカウント数で運用を開始した。
DAXの導入により仕様書を中心としたデータ・ファイルの送信が安心して行え、いつ、誰に、どんなデータ・ファイルを送っているか、という履歴の管理まで徹底できるようになり、セキュリティやコンプライアンスの不安を全く抱くことなく業務を遂行することが可能となった。
DAXはユーザーに対し管理者側でパスワードを発行でき、利用期間も設定できるため社内の申請無しにユーザーが勝手に利用することができないよう制限を設けている。この点もシステム担当者にとって安心した運用に繋がっている。
製品名 | desknet's DAX V2.0 |
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ユーザー数 | 10ユーザー |
導入時期 | 2010年3月 |
会社名 | 株式会社JTB情報システム |
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URL | http://www.jss.co.jp/ |
所在地 | 東京都渋谷区(本社)、他2拠点 |
設立 | 1984(昭和59)年2月 |
従業員数 | 455名 |
事業内容 | 1.システム開発 ◆JTB予約システムをはじめとする基幹システム開発 ◆海外拠点(北米、オセアニア、ハワイ、中国)の統合手配システムの開発 ◆JTBグループ内外の多くのお客さまのコンピュータ化の企画・設計、オフコン・ PC・C/S型のシステム開発 ◆インターネット(HP・会員窓口)を利用したWebシステム開発 ◆他旅行会社等の予約システムの開発 |
2.アウトソーシング業務の受託 ◆JTB基幹システムをはじめとする運用・保守管理 | |
3.コンピュータ機器類、パッケージ・ソフトウェアの販売 ◆オフコン・パソコン等の中・小型コンピュータ機器類の販売 ◆オリジナル・パッケージ・ソフトおよび各種オフィス・パッケージ・ソフト 類の販売 |
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4.その他 ◆システムコンサルティングに関する情報類の収集および調査 |