伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、IT製品のマルチベンダーとして幅広い製品の販売から導入、サポートまでを担うSI企業。 約7000名に及ぶ社員を抱え、あらゆる業種・規模を幅広くサポート出来る点が他社にない大きな強みである。サポート業務の中では取引先へ製品のパッチを送付する機会や、大容量のコアファイルを送る機会などが多くある。メール運用や大容量ファイルの送る際のセキュリティ対策は用意していたが、現行の運用では送信先のセキュリティポリシーによりファイルを渡せない場面があり、課題となっていた。
社外にメールで添付ファイルを送る際、規則として暗号化ZIPファイルでの送信をルール化。しかし取引先のセキュリティポリシーにより受信できないケースがあり、個々に対応をする手間や運用上の不安を抱えていた。
サポート業務の中には数百MBに及ぶコアファイルを取引先へ送付する機会もある。20MBを超える大容量ファイルに関しては別途システムを構え対応していたが、セキュリティ面の対策に不安があった。
リスクの軽減・回避、セキュリティの向上の2点の観点から、新しくシステムの導入を検討した。
要件としてはワンタイムで安全にファイル送受信ができること。システムを新たに導入することで大きく運用が変わるため、社内での利用率を想定し、使いやすいインターフェースかつ低価格で導入ができる点からDAXを採用した。
DAXの導入に伴い、大容量ファイル送信のインフラの統一化を図った。これまで使用していたシステムを物理的に廃止し、大容量ファイルの送信はDAXの運用へ移行。DAXは全従業員がいつでも利用できるよう全員にアカウントを用意している。
DAXには別途名前を設け、「eCargo(イー・カーゴ)」として社内に展開。慣れ親しみやすいよう、社内向けに画面デザインを特別にカスタマイズして利用をスタート。インターフェースも通常のメールでの操作と変わらず利用できる点もあり、主に大容量のファイルを取り扱う機会の多いサポート業務の部門を中心に利用が広まった。
※画面カスタマイズにつきましては個別で対応しているものです。
お問い合わせはネオジャパンまでご連絡ください。
運用をDAXへ移行し、課題となっていたセキュリティ面の不安はなくなり、セキュリティの強化を実現できた。
また利用面では、お客さまへDM配信をしている中でも添付ファイルをつけて案内ができるようになった他、サポート業務での不特定多数の相手にパッチを送る際にもダウンロードの履歴から確実に受け取ってもらえているかどうかの把握が可能となり、前システムでの運用時と比べ広い利用シーンの中でDAXが貢献している。
過去には例外としてCD-ROMなどに保存し、郵送や手渡しを行うこともあったが、セキュアな環境下でデータを渡せるDAXによって、大幅な作業工数の削減にも繋がっている。
DAXの導入により大容量ファイル送信時の課題は解決できた。しかし、同じケースで大容量ファイルを受け取ることも多くある。これまではファイル受信用に環境を構えて取引先にアップロードをしてもらう、またはCD-ROMなどの媒体での郵送、直接訪問での受け取りで対応していた。
解決を図るため、DAXにて受信の対応もできるようにならないかと開発元のネオジャパンへ相談。ネオジャパンとしても同様のニーズを抱える企業も多いのではと考え、最新のバージョンにて受信機能を搭載し、大容量ファイルの送受信を可能とした。
取引先へ訪問する作業の工数やコストの削減、データ送受信の運用のセキュリティ面をすべてDAX V3で補うことが可能となり、大容量のファイルにまつわる業務のインフラをすべてDAXで統一することが可能となるため、社内での利用率の更なる向上から生産性のアップに期待している。
また、通常のメール同様、CCやBCCでの送信も今回より可能となる。これまではコンプライアンスを踏まえてDAXで送信したメールの転送を懸念し、社内宛にDAXでの送信を禁止していたが、V3からの対応により送信の履歴もさらに明確となるため、この点も利用の幅を増やしていけると考えている。
製品名 | desknet's DAX V3.0 |
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ユーザー数 | 無制限ユーザー |
導入時期 | 2008年5月 |
会社名 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 |
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URL | http://www.ctc-g.co.jp/ |
所在地 | 東京都千代田区(本社) |
創立 | 1972(昭和47)年4月 |
従業員数 | 7,233人(CTCグループ、2011年4月1日現在) |
事業内容 | コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守 ソフトウェア受託開発、情報処理サービス、 科学・工学系情報サービス、サポート、その他 |